大好きなNBAを観て、さらに英語まで詳しくなれたら最高だと思うんですよ。
勉強は、楽しんでやった方が吸収がいいというのはよく知られてる話ですよね。
僕はTOEICで820点のスコアを持っているんですが、
普段からNBAの英語の記事を読んだり、選手のインタビュー動画を観たりしていることが、英語の上達理由の一つになっていると思っています。
今回は、主に自己満足を目的として、NBAでよく使われるフレーズをピックアップしてみます。
NBAの英語記事、現地レポーターのツイート、試合中のテロップ、実況者がよく言うセリフなど、さまざまな場面から印象に残っているフレーズを並べてみました。
英語が詳しい方からすれば、イージーすぎる語句がズラーっとならんでしまっているかもしれませんが、そこは温かく見守ってやってください。
一つでも、新しく知る表現を見つけていただけたら幸いであります。
GOAT
よくNBAの記事やtwitterなどで使われる表現です。
"goat"は本来「ヤギ」という意味を持つ単語ですが、
このように大文字で表記されている場合は、
Gratest
Of
All
Time
の頭文字。
なので、NBAで使われる場合は「史上最高の選手」といった意味になります。
【例】
"MJ is the GOAT!!"
「ジョーダンが史上最高の選手だ!」
昔、レイカーズのディアンジェロ・ラッセルがこんなツイートをして話題になりました(ツイートは既に削除済み)。
"Honestly Tracy McGrady might have been the GOAT !"
「正直言って、トレイシー・マックレディは史上最高の選手だったかもしれないね!」
このツイートは、2015-16シーズン前、つまりラッセルがNBAデビューする前のものです。
まだまだ若いラッセル君、痛恨のミス。
あなたには、コービー・ブライアントというチームメイトがいたのです。
まあ世間的にはT-MACよりもコービーの方が優れた選手という人がほとんどでしょうし、もうちょっといろいろ考えてからものを言いなさいと言う感じ。
このツイートに、コービーがすかさず反応。
— Kobe Bryant (@kobebryant) August 15, 2015
コービーさん、眠かった模様。
で、ようやく自分の発言ミスを理解したラッセルが、
"lol my bad he was nice though."
「僕が悪かったです(笑)。彼はいい選手だったけど、、」
※ lol は"Laugh out loud(大笑い)"の略になります。日本だと、「(笑)」的な意味。
とリプライ。
んで、コービーが、
Ha! All luv lil bro lets shock da world this season #history https://t.co/IByKOGwFxn
— Kobe Bryant (@kobebryant) August 15, 2015
「ハ!気にするな!リトルブラザー!今シーズン、世界に衝撃を与えてやろうぜ!」
※"luv" = "love", "lil bro" = "little brother", "da" = "the"
と大人の対応をして、このやり取りは収束しました。
drought
直訳すると、「干ばつ」という意味。
干ばつってのは水不足の状態を表す言葉ですね。
一見、バスケとは関連のない英単語に思えるんですが、NBAだと、
"shooting drought"という表現で、
シュートがまったく入っていない状況を表します。
いわば「シュート不足」ってことですね。
例えば、試合中のテレビ画面で以下のようなテロップが表示されたとすると、
"GSW : shooting drought since 1Q 5:32"
ウォリアーズは1Q目の5分32秒以来、まったくシュートが入っていませんよ~、という意味になります。
EPIC
youtubeでよく選手の個人ハイライトを観る方は、何度か見たことのある単語だと思います。
"epic"は「叙事詩」という名詞や、「叙事詩のような」という形容詞の意味を持ちます。
そもそも「叙事詩」っていう言葉自体がわかりにくいっていうハナシですね。笑
単に、
「すごい」
とか、
「壮大な」
という意味での解釈でいいと思います。
例えばyoutubeの動画タイトルで、
"Kobe Bryant vs Lebron James EPIC Duel Highlights"
なんてのがあったら、コービーとレブロンによる「壮大な戦いの」ハイライト動画というようなニュアンス。
※duel = 「決闘、戦い」
What a pass !!
「なんてパスだ!!(いい意味で)」
ノリノリの実況者がよく発するフレーズです。
勢いのある言葉なんで、なんとなく意味はわかりますよね。
"What a move !"と言ったり、"What a defence ! "と言ったり。
whatという疑問視を文頭において感情表現を示す「感嘆文」ってやつです。
学課で習う英語風に言うと、
「what + 形容詞 + 名詞」形が通例。
【例】" What a spectacular shoot by Stephen Curry !!"
「ステファンカリーの素晴らしいシュート!!」
※"spectacular" = 「素晴らしい」
replace
「交代する」という意味です。
よく一緒に使われる"substitution"は、「交代」という名詞。
例えば、以下の場合。
"James Substitution"で、まずひとくくり。レブロンが交代したことがわかります。
で、"replaced by Jefferson".
この場合、
レブロンがベンチに下がり、ジェファーソンがコートインしたってことになります。
three consecutive wins
"consecutive"で、「連続した」という形容詞。
なので、"three consecutive wins"は、「3連勝」という意味。
2015-16シーズン、ウォリアーズは開幕24連勝というNBA記録を作りました。
そのため、
"Most consecutive game won,start of season(最多開幕連勝)"ランキング
にて、1位になりました。
「まっすぐな、直線の」という意味がある"straight"を使って、
"three straight wins(3連勝)"と表記されることもあります。
competitor
「競争者」という意味。
選手のインタビューでよく使われる言葉です。競い合うスポーツだと、選手同士、否が応でも意識しなくてはいけないものです。
それだけに、様々な場面で頻出する単語。
競争者として、限りなく頂点に近い位置にいたであろうコービー・ブライアントも、インタビューの中でよくこの"competitor"という言葉を用いていました。
デュラントのウォリアーズ移籍についてのコービーのコメントがかっこよかったので、引用しておきます。
“If you’re a real competitor, you look at that and say, ‘OK lace ’em up. Let’s go. I don’t care how many players you have over there, we’re still gonna take you down.'”
「真の競争者であるなら、現実を見据えてこう言うべきだ。"OK、やってやろうじゃないか。そっちがどれだけの選手を揃えようとも気にしないさ。勝つのは俺たちだ"」
※lace 'em up = 「やってやるぜ」的な、自分を奮い立たせるようなフレーズ。「'em」は"them"の省略形です。
移籍に関し、デュラントには様々な批判が飛び交いましたが、"competitor kobe"はやはり違う。
"competitive"で、「競争力のある」という形容詞になります。
"competitive team"で、「競争力のあるチーム(=強いチーム)」。
"soft"
「やわらかい」という意味のある"soft"は、プレーの程度を表す言葉としてよく使われます。
もし監督に、
"Your defence is soft !!"
と怒鳴られたなら、あなたのディフェンスには改善の余地があります。
ディフェンスのヤワさを注意されたということです。
逆に、
"Nice !! Your defence is very tough !! "
と言われたなら、堅固なディフェンスを褒められたということに。
"tough"はそのまま「タフな」と解釈。
「タフ」というのは「キツい」とも同義ですね。
記事に"tough schedule"とか書かれてたなら、そのチームのしんどいスケジュールについての説明がされてるはず。ロード3連戦とかかな。
ケガを表すフレーズ集
ど派手なプレーが生まれる傍ら、NBAではやたらと怪我が多い。
怪我の種類を意味するフレーズには、日本語の意味を連想しにくいものが多い気がします。
試合中に怪我を起こした選手がロッカールームに下がってしばらくした後、テレビ画面に
"injury updates(怪我の最新情報)"
というテロップが表示され、その選手の症状が明らかにされることが多いです。
・sore knee
→ひざ痛
"sore"は「痛い」という意味。"knee"は「ひざ」ですね。
ものすごーく深刻な怪我ではなさそう。一安心。
・lower back pain
→腰痛
結構聞きなれたフレーズかもですね。
持病として腰痛を持っている選手は大変です。
・wrist pain
→手首痛
利き腕の手首が痛ければ致命傷。
・calf pain
→ふくらはぎ痛
"calf"は「子牛」という意味も持っています。ややこしい。
・hamstring strain
→ハムストリング(膝の裏の筋肉)肉離れ
けっこうよく聞く症状です。
バスケ選手にとって、ハムストリングは相当重要な筋肉。
スクワットが主にハムストリングを鍛えるための筋トレだということを最近知りました。
・concussion
→脳震盪
これもよく聞く。
一度脳震盪を起こした選手は、本人が大丈夫だと言っても、
メディカルチームの診断をパスしないと試合に出場できない規定になっています。
・torn achilles
→アキレス腱断裂
"torn"は「引き裂く、破れる」、"achilles"はそのまま「アキレス腱」。
コービーファンが拒絶反応を起こすフレーズとして知られています。
・cramp
→けいれん
疲労がピークに達した足に異変が…!
こちらは、悪意があることで有名な比較画像。
上:アキレス腱を断裂したコービーがどのようにコートを去ったか。
下:足のけいれんを起こしたレブロンがどのようにコートを去ったか。
…ノーコメントで。
・groin pain
→股の付け根の痛み
ディフェンスのサイドステップが下手くそで、スピードの速い選手をマークしたときによく痛めた記憶があります。
急に開脚しすぎると痛いんだよなあ。
・toe pain
→つま先通
"toe"は「つま先」の意味。サッカーでは"toe kick"って言ったりしますね。
…
ひとまずここまで!
普段は面倒くささも感じる英語学習も、NBAを介せばまったく苦じゃないという不思議。
随時更新していきます!