【コラム】リーダー不在の韓国外交、本当に空白はないのか

【コラム】リーダー不在の韓国外交、本当に空白はないのか

 今、大韓民国の首脳外交は文字通り「植物状態」となっている。弾劾に追い込まれた大統領はもちろん、その権限代行を務める首相ではまともな首脳外交などできないし、やろうとしても難しい。しかも韓国を取り巻く外交情勢は今のこの状況を一層危険なものにしている。現在の情勢は例えて言えば、暗くて先が見えない森の中に突然怪物が現れたようなものだ。つい先日もこの怪物、つまり米国のトランプ次期大統領がこれまでの慣例を破って台湾の蔡英文・総統と電話会談を行った。ここからも分かるように、トランプ氏の動きは従来の首脳外交の枠にはまらない完全な異種だ。各国の首脳はこの異種の登場に対応しようとなりふり構わず動く、いわば「動物外交」を展開している。中国の習近平・国家主席は中国の主席として初めて来年1月にスイスのダボス・フォーラムに出席する予定で、ロシアのプーチン大統領は15日に日本の安倍首相と山口県で会談し、クリル四島問題を話し合う予定だ。

 この動物外交の先頭に立つのは言うまでもなく安倍首相だ。その成果に対する評価にはさまざまな見方があるが、誰よりもフットワークが軽いことだけは間違いない。米国大統領選の結果が出てからわずか数日後の先月17日にはニューヨークに飛び、各国首脳の中では最初にトランプ氏と会った。また今月26-27日にはオバマ大統領と共にハワイの真珠湾を訪れる予定だという。つまり安倍首相はトランプ氏にとっては「最初に会った首脳」となり、オバマ大統領にとっては「最後に会う首脳」になりそうだ。ハーバード大学ベルファー科学・国際問題研究センター研究員で東北アジア情勢に詳しいジョン・パク氏は今月7日「トランプ外交の頂点には『リーダー対リーダー』の直接的な交流があるはずだ。そう考えると安倍首相が世界の首脳の中で先頭に立っているのは事実だ」との見解を示した。

政治部=金真明(キム・ジンミョン)記者
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