ツイッターの140文字では伝わりにくいみたいなので、嫌な記事かもしれないですけど、
私なりに状況や感じたことを素直にこちらに書きます。
当事者同士の話しが全てだと思うからわざわざ書くことではないと思っていましたが、あまりにも違う風に解釈をしている方、状況が把握できず逆に不信感に思われている方がたくさんいたので一応書かせていただきます、、。
最近とてもショックなことが起こりました、、。
私がディレクターを務めている洋服のブランドで、
違うブランドの方がデザインされたモチーフを使った物が自分のブランドの商品としてサンプルが作られていました。
インタビューでは以前から私だけが作る世界観では偏ってしまうので、別にデザイナーさんを立ててみんなで話し合いながら作ってると話していますが、
最近は当初に比べていい意味でみんなが着やすい方向に薄めてまとめてくれるデザイナーさんやチームを信頼してきていた時期でした。
そんな中先日新作の撮影があり、70カット分のコーデを事前に組んだ後に当日、1型だけ撮影を追加されたアイテムがありました。
それは会社のデザイナーさんが作ったアイテムで、検討会(事前にサンプルを見てありかなしかをみんなで話し合う会)には出されていない物で、
急遽撮影の当日初めて見て追加されたものでした。
この日も珍しいなと思いつつも、でも追加アイテムなどは時期によってあるので、
そのデザイナーさんが作ったそのモチーフとロゴは、見た目も可愛いし良さそうだなと判断して、そのサンプルを使って撮影をしました。
そしてそれを使って撮影した画像をSNSに個人的にUPしたら、
「そのモチーフはうちのブランドのオリジナルで作ったモチーフです。」と、デザインされた本人から悲しみの連絡が来ました。
歴史、風景、映画などインスピレーションをうけたデザインなどは洋服の世界ごまんとあるけど、オリジナルのモチーフを丸々ウチのブランドが盗作?!
キチンとしている会社だし、正直そんなことは絶対に気をつけているだろうしまぁありえない世界だと思いました。
しかし、連絡がきて、すぐに気づきました。
「は、、!本当だ、、!そっくりだ!」と。
言われて初めて気づきました。
その1型当日追加されたウチのデザイナーさんが作ったと言われるモチーフのアイテムは、紛れもなく他社ブランドにそっくりなモチーフだったのです。
しかし、気づいた時にはすでに遅く、私は違うブランドさんが作ったモチーフを自分のブランドの商品かのように撮影で使ってSNSにUPしてしまいました。
それは、状況がわからないそのモチーフを作ったご本人からしたら単純に私がモチーフをそっくり真似して、あたかも自分のブランドの物のように使ったんだ。裏切られた。と思ったかもしれません。(あくまで憶測です)
魂込めて作ったものが第三者に勝手にあたかも自分がデザインしたかのように使われてたらそりゃ怒りと悲しみがこみ上げるだろうと思います。
私も実際1年前に展示会で見たことあって可愛いねと言ったデザインだから余計に不信感を感じ、傷ついたと思います。
私がそのデザインを見たことあったから真似て作ったと思ったかもしれません。
でも流石に今までやってきたことを壊してまでそれはしないです。。
気づかなかったというフレーズも、傷つけてしまったかもしれません。
しかし、そのモチーフがまさか自分のブランドのアイテムで使われているなんて疑いもしなかったし、そんなことするチームではないと思っていたから本当に気付けなかったです。。
言われて私もそれを知った瞬間に、本当に申し訳ない気持ちと悲しい気持ち、信頼していた会社に裏切られた気持ちでいっぱいでした。。
でもそれよりも真似されたと感じたご本人のが辛かったと思います、、。ごめんなさい、、。
この件はご本人とやり取りをし、まずは私から経緯を説明し謝罪をしました。。
そのモチーフを使って作ってしまったデザイナーさんから事情や経緯などを聞いていて、改めて相手方に謝罪をさせていただきたい方向です。
相手側の方にも迷惑をかけてしまうのでこれ以上今後深く書くことは控えさせていただきます、。ご理解いただきたいです。ごめんなさい。
許してもらえないような内容だとは思いますが、
改めて、ディレクター代表として、個人としても本当に申し訳ないです。ごめんなさい。
信じられないようなビックリする出来事すぎて、私も動揺しています。
真実を話したほうが嘘くさいのはこのことだなと感じます、、。
今回の件はサンプルでしたのでそれを使って利益を得たわけでもなく、もちろん今後そのモチーフを使うことも絶対にありえません。ご安心ください。
ただ、サンプルだろうが違うブランドのモチーフがそのまま入っていたことは相手方にも、私的にもショックが大きく、なんでそんな初歩的なやってはいけないことをしたの?と悲しい気持ちと怒りと、
なんで気づけなかったんだと悔やむ気持ちでいっぱいです。
初めてこんなことが起きたので私の中でも衝撃が走っていて、今でもファンの方が不信感を持ってしまったのではないかと心配しています。。
こんなことは普段ありえないし、一生懸命せっかく今まで信頼されて作り上げて来たものが一気に壊れてしまうかもという不安もあります。
今回の件で、お前が盗作したんだろ。今まで物を作ってなかったんじゃん嘘つき。辞めろ。消えろ。などたくさん声があり、本当に悲しい気持ちになりました。。
ディレクターとしても何もしてないじゃんと言われて、
防げなかったし確かにそうだな、自分が悪いんだなとも感じたし、でも1番可愛い物を届けたい気持ちは変わらなかったし、ただただ自分のダメさに落ち込んでいます。
物によって0から自分で作るものもあれば、今回みたいに違う方が作るものをみんなでジャッジするだけの場合もある。それがプロデュースであり、ディレクターであり。
自分だけが主導権を握るのではなく、
成長の為にもアイディアや選択を周りに委ねる場面もあります。
独断で仕事をしない。
それが企業さんとのコラボだったり、プロデュース、ディレクターの良さでもあったと思います。
そんなやり方は10年変わってなかったはずなのに、
一生懸命みんなとやってきたつもりなのに、一瞬の出来事で
こんな風に捉えられてしまうんだなぁと悲しくなりました。
この名前があるだけで、いいことも悪い事も全ての代表なんだと思い、恐ろしく感じた瞬間でもありました。
大量な型数がある中、こうやってみんなで手分けしてモノづくりをしていって、可愛いか可愛くないか、どうしたらいいかは判断できるけど、
案を出した人が何かを真似したのか真似してないのかの細かい判断は流石に私にはできないなぁ、、と感じました。
悔しくて悲しくて一晩中泣きました。
ディレクターとかは名前が立派そうなだけで、実際私1人では何も作れないし、たくさんの方が関わってくださるからとてもいいものが作れるし、その分今回のように失敗もあると思います。
真剣に作って来たからこそ今回被害にあわれた方の気持ちもわからなくはないし、本当にブランドとして、個人として申し訳ないことをしてしまったと感じています。。
しかし、今までやってきたものや作ってきたものが嘘だと一括りにされてしまうのは悲しいと感じます、、。
今回の件は本当に本当にショックだし、
これから話し合い、二度とこんなことがないようにデザイナーさんや会社の方にも気をつけていただきたいし私も気をつけます。
その会社のデザイナーさんも普段はみんなが喜ぶような素晴らしいお洋服を作る方なので、
今回の件は真摯に受け止め、これからもまた新たな気持ちでがんばってほしいなと私は思います。
私自身も身を引き締めていこうと思うし、変わらず楽しみにしててくれているファンの方を大切にしていきたいです。
被害にあわれたご本人様、普段愛用してくださっていて大丈夫なのか心配になってしまったみなさん、本当にお騒がせいたしました。ごめんなさい。
これからも日々精進してみんなでがんばっていきたいと思うのでよろしくお願いします。
まだまだ謝罪の言葉としては足りないかもしれませんが、これが私の気持ちの一部です。
益若つばさ