実はぼく、少し前にファッションコーディネートアプリのWEARを始めました。
”ファッションブロガーと名乗っておきながら、どうして自分のコーディネートを読者さんに公開しないんだ?”
このブログを開設して1年と3ヶ月。そんな当たり前の疑問が出てきたのは、本当につい最近でした。
WEARのアカウントを持っていなかった理由は、ぼく自身が自己満足的にファッションを楽しんでいる側面が大きいから。
ぼくは、誰かにおしゃれと言われたくてファッションにこだわっているつもりは、あまりありません。
ただ自分が着て楽しめることが一番!と思ってコーディネートを組んでいるんですよ。
WEARに投稿したぼくのコーデを全解説してみる
でも、そんなぼくのブログにも”おしゃれになりたい”という一心で記事を読みにきてくれる読者さんがいます。
そんな読者さんに向けて、ぼくが11月にWEARを始めてから投稿した全てのコーディネートを解説していきます。
コーディネートを組むときにぼくが意識したポイントやこだわった部分などの説明を交えながらの徹底解説。
ただ、”こうすればおしゃれに見える!”といったような、ファッションの体系的な理論については触れません。
その代わり、ぼくは服そのものに関する知識は”マニア”と自負してもいいほど蓄えています。
解説をしながら服そのものについても触れるので、これを機に”服を選ぶのって楽しいんだな”と感じて頂ければ幸いです。
さて・・・前置きが長くなりましたが、それでは全7コーデの解説を始めましょう。
魔法使いを意識した、ステンカラーコート×ワイドパンツのコーデ
引用:http://wear.jp/kfct/8445719/
これがアカウントを作って最初の投稿。自撮りが苦手すぎてどんな顔をすればいいのか分かっていません。
少し前に買った、BEAMS×NORTH FACEのステンカラーコートをメインに組んだコーディネートです。
コートを自慢したかったのもありましたが、このコーディネートにおけるコンセプトは”魔法使い”。
今(2016年)のトレンドはとにかくビッグシルエット。
トップスはオーバーサイズ(もしくはロング丈)のコートやニット、ボトムスはワイドパンツが大流行していますよね。
パリコレを見ていればオーバーサイズのコート×ワイドパンツの、もはや化け物のようなシルエットが主流。
しかしそれは多くの人にとって難易度が高いコーディネート。
だから街着としてはオーバーサイズのコート×細身のパンツを使ったスタイル、
もしくはジャストサイズのトップス×ワイドパンツを使ったスタイルが流行っている訳ですね。
あまのじゃくなぼくは、街の流行とは逆の方向へ行こうと、ロング丈のコートとワイドパンツを合わせてみました。
使っているアイテムの全てに”魔法使いっぽさ”の要素があるので、それらを大集合させたイメージです。
・・・何言ってんだよって、ぼくも自分で思います。
具体的なコーディネートのこだわりを説明すると、意識したのはOライン。
使っている色の数が多いので、ハットとスリッポンを黒で統一してまとまりを出しました。
ロールアップしたパンツの裾から、赤いソックスで差し色をするのも好きです。
ワイドパンツとはいえ、激しくテーパードのかかったシルエットなので、ロング丈のコートと合わせるのも難しくはありません。
ちなみにこのスラックスはSHAREEFが定番で出しているもの。
タックを4つも入れ、生地を贅沢に使っています。
ただの格子柄に見えて、実は総柄というひねくれた1本。
ジャガード織で編んでいるので、記事の凹凸が光の加減によって見えたり、見えなかったりするのが面白いんですよ。
半分部屋着の超リラックスコーデ
引用:http://wear.jp/kfct/8584805/
これは”WEARに投稿するためにコーデを組もう”と思い立ったことから撮った1枚。
・・・が、ぼくはやっぱり他人に見られることを目的にはファッションを楽しめないみたいです。
まだWEARを始めたばかりだというのに、2回目の投稿で既に半分部屋着というズボラっぷり。
これ以降は出掛ける予定がある日にだけ、実際のコーデを投稿するスタイルに変えています。
少し前に買ったLAD MUSICIANのスタジャンとUNIQLOのインナーをメインに組んだコーディネート。
インナーはUNIQLOの”ヒートテックフリース”素材を使ったアイテムです。
ヒートテックと、抜群の暖かさを誇るフリースのコラボは、寒がりなぼくにとって非常に魅力的。
着心地も抜群にいいので、これを買わない理由は見つかりませんでした。
ライダース×ジーンズの王道コーデ
引用:http://wear.jp/kfct/8603375/
男らしいコーデといったらこれ!といっても過言ではない、ライダースジャケットとジーンズを合わせたスタイル。
全体的にシンプルなので、他と差別するためにニットの下から着丈長めのサーマルカットソーをレイヤードしています。
ライダースジャケットも、実は職人さんが手作業でダメージ加工を施したバリバリにハードなもの。
古着好きにもヴィンテージと間違われる、かなり凝った1着です。
軍人が銃を持ったときに腕を上げやすいようにする”ピボットスリーブ”を採用している辺りもそれっぽい。
超ベーシックな”ちょっとそこまで”コーデ
引用:http://wear.jp/kfct/8652223/
これに関しては、完全に”ちょっとそこまで”出掛けるとき専用のコーディネートなので深くは触れません。
ぼくは洋服を場面に合わせて着分けているんです。
これに関しては過去に記事も書いているので、是非読んでみてください。
【参考記事】
▶ぼくはおしゃれが好きだけど、主に着る洋服は大きく分けて2種類しかない
▶パジャマと部屋着を兼用する人が休日を無駄にするたったひとつの理由
ドロップショルダー×サルエルパンツの”ゆるコーデ”
引用:http://wear.jp/kfct/8660281/
ほぼ全身を、ぼくの大好きなブランド”iroquois”で固めたコーデ。
こんなゆるい雰囲気をしたコーディネートこそ、ぼく自身は最も自分らしいと思っています。
その”ゆるい雰囲気”を構成するためにこだわったポイントがいくつか。
このコーデではドロップショルダー仕様のMA-1、ニットから出た着丈の長いカットソー、そしてサルエルパンツ。
洋服は身頃と袖を肩の部分で縫い合わせて作られますが、その位置を本来よりも下に落とているのがドロップショルダー。
ジャストで縫えば、肩の骨が尖った部分が洋服の中に綺麗に収まるので、服を綺麗に着こなしている印象を与えます。
”スーツは肩で選べ”なんて言いますが、それは肩の位置を合わせれば洋服がそれなりに格好良く見えるからなんですよね。
このMA-1はあえてドロップショルダーになっているので、少し気の抜けたゆるい雰囲気を持っているんです。
カジュアルブランドが販売しているMA-1は薄っぺらくて真冬は着れたもんじゃありません。
本来は軍モノとして作られたMA-1も、デザインだけが抜かれて実用性は皆無なのは悲しいですね・・・。
ぼくが着ているこのMA-1は、中綿に”シンサレート”という機能性素材を使ったもの。
多くのブランドが販売しているMA-1が頼りないのは、中綿にポリエステルを使っているから。
一方でシンサレートはダウンよりも暖かい化学繊維。これをたっぷり詰めたMA-1なら真冬でも着れるんです。
ボトムスのジーンズには、プリントではなく織りによる柄が入っています。
とても凝ったこのジーンズは、ぼくが大好きなブランドの定番アイテム。
毎シーズン柄やジーンズのシルエットを変えながら発表されていて、ぼくはこれを5~6本持っています。
モノトーンで大人っぽさを意識したコーデ
引用:http://wear.jp/kfct/8681235/
都内ではそんなことありませんが、田舎のリサイクルショップってなかなか洋服の査定が雑でして・・・。
ブランドや生地、品質に関する知識があれば、地方のリサイクルショップを巡るのって結構楽しめますよ。
このコーデは羽織っているジャケットを着てみたくて組んだのですが、ブランドはJULIUSのもの。
ジャケットは古くても1万円前後で取引されるブランドですが、ぼくはこれを1,300円で買いました。
衝撃の安さに驚きです。ちなみに靴も違うお店にて、定価は4万円のものを1,600円で買いました。
これだからノーブランドばかりのリサイクルショップって面白いんですよね。
コーディネートに触れるなら、これはモノトーンで大人っぽさを意識しています。
細身のジャケットと黒スキニーでセットアップ風に。
それじゃあ物足りないので、少し主張の激しいペイズリー柄のシャツを差し込んでみました。
真冬にこれは寒いので、この上からチェスターコートやトレンチコートを羽織って出かけます。
ワイドスラックス×革靴の大好きなコンビを使ったコーデ
引用:http://wear.jp/kfct/8745517/
最後のコーデとなりました。
ボトムスを探しているうちに”こんなのもあったな”と発掘したY'sのワイドスラックス。
それをメインに、”どんな服と合わせようか・・・”と試行錯誤しながら組んだコーディネートです。
全体をモノトーンに統一し、インナーやマフラーで色や柄を差し込んでいます。
ニットはグラデーション柄のものを。そして細かくて見えませんが、シャツはペイズリー柄のものを使ってトップスで柄×柄。
マフラーはインナーと同色系のものを使うことで、統一感を出しました。
このコーデには、個人的に好きな要素である”柄×柄”と”ワイドスラックス×革靴”を取り入れています。
世界的に有名な日本のブランド”Yohji Yamamoto”の別ラインであるY's。
ヨウジの世界観をそのまま受け継ぎ作る、土管のように太くストンと落ちるスラックスはもはや代名詞ともいえます。
こんなゆるい雰囲気のワイドスラックスと、カッチリした印象を与えてくれる革靴の合わせが個人的に大好き。
去年まで首回りはスヌード派だったぼくは、その反動からか今年は長いマフラーにドハマりしています。
スヌードとは違って、長いマフラーは電車の中などで熱ければ首から垂らすだけでもおしゃれに見える優れもの。
自分なりのこだわりと、好きな要素を大切にしておしゃれを楽しもう
ここまでぼくがWEARに投稿したコーディネートについて解説してきましたが、いかがでしたか?
本当に自己満足的なものが多いので、参考にならなかったかもしれません。
個人的にですが、ぼくは雑誌を読むよりも他人の自己満足的なファッションを見る方が好きなんですよ。
メンズノンノでいうと、普段の特集よりもモデルの私服コーデ特集が好き・・・みたいな。
雑誌の”これでおしゃれに見えるよ”特集では、おしゃれを楽しむモチベーションが”他人からおしゃれに思われること”にあります。
でも、ぼくみたいにコーディネートを組むよりも”服単体”が好きなひねくれ者は、自己満足的におしゃれを楽しむ。
だから、そういった特集にはあまり関心がないんですよね。
もちろん”女の子にモテたいから”を動機に、おしゃれに興味を持つのもすごく素敵なことです。
おしゃれに興味を持つ動機なんて何でもいいんですよ。
それを楽しむ上で大切なのは、自分のこだわりや、ファッションにおいて好きな要素を大切にすること。
服を好きになって時間が経つと、自分なりの”これが好きだな”というスタイリングや要素が出てくると思うんです。
この7コーデに出てきたぼくの好きな要素は、”差し色で赤いソックス”や”サーマルカットソーのレイヤード”、そして”ワイドパンツ×革靴”など。
マニアックなように思えますが、こんなこだわりを探すことがすごく大切。
雑誌の”とりあえずおしゃれに見せるため特集”にしても、そこに自分なりのこだわりを取り入れてあげましょう。
そうすることで初めて、ただ雑誌の内容を真似するだけの”量産型”ファッションから抜け出せるんじゃないでしょうか。
周りと同じ服装をするのが嫌な方は、この辺りを意識してみるといいかもしれません。
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