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 東京・明治神宮外苑で11月、イベント会場の展示物が燃えた火災に巻き込まれて亡くなった都内の幼稚園児、佐伯健仁(けんと)君(5)の両親が17日、弁護士を通じて報道機関にコメントを寄せた。「息子とともに見ていたささやかな夢や未来が一瞬にして消えてしまい、ただただ深い暗闇の中にいるような気持ちです」と、いまの心境を明らかにした。

 弁護士によると、この日は男児のお別れ会が都内で開かれ、参加した友人ら約500人が男児の遺影に花を手向けたという。

 コメントで両親は「息子は明るく優しい子で、先生やお友だちと遊ぶことが大好きでした。最近では年長さんに進級することへの憧れも抱いていたようです」とした上で、「今思い出すのは、楽しそうな笑顔やうれしそうに話す声ばかりです」と記した。火災を巡っては、展示物の安全管理に問題があったとして、警視庁が業務上過失致死傷容疑で捜査している。