ワシントン=峯村健司
2016年12月18日13時35分
米国防総省のクック報道官は17日、南シナ海の公海で中国海軍艦船に奪われた米海軍の無人潜水機について、中国当局が近く返還することに合意したことを明らかにした。米側は「中国による違法な奪取」として抗議し、潜水機を早期に返還するよう求めていた。
南シナ海における「航行の自由」を主張する米国は引き続き海洋調査を続けていく構え。これに対し、中国側は米国による海洋調査を「偵察活動だ」と反発しており、今後、同じような事案が起きる可能性がある。潜水機の返還が、南シナ海における両国の緊張状態の緩和につながるかどうかは不透明だ。
この問題をめぐっては、トランプ次期米大統領が「中国は米海軍の潜水機を国際水域で盗んだ。前代未聞の振る舞いだ」と、自身のツイッターで批判した。次期政権も南シナ海における中国の軍事拠点化を抑止していくものとみられる。(ワシントン=峯村健司)
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朝日新聞国際報道部