熊本地震で山から落ち作業道(幅約2・5メートル)をふさいでいる熊本県御船町水越の石灰岩の巨石(高さ約4メートル、幅約3・2メートル)が、インターネットのオークションに出品されている。作業道は私道のため行政による復旧が望めず、落札者に撤去してもらおうというアイデアだ。
出品は地元住民から相談を受けた復興支援団体「ふるさと発 復興会議~九州・熊本」(熊本市東区)議長の河井昌猛(まさたか)さん(43)が発案した。大風で農作物を吹き散らした風神を慰めるために祭ったとされる水越地区の伝説に着目。「風神石」と名づけ、地区の住民らでつくる水越地域活性化協議会がヤフーオークションに13日に出品した。18日午前0時現在入札者はいないが、入札があれば、売上金は震災復興にあてる。入札は20日午後7時19分まで。【福岡賢正】