野鳥の鳥インフルエンザ過去最高に 監視を強化

野鳥の鳥インフルエンザ過去最高に 監視を強化
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先月以降、死んだ野鳥などから高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されるケースが13日までに全国で過去最高を上回る64件に達し、環境省は野鳥の監視を強化しています。
環境省によりますと、死んだ野鳥や野鳥のフンなどの検査で高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたケースが先月から13日までに全国で64件に上りました。これは過去最高だった平成22年から翌年にかけてのシーズンに検出された62件をすでに上回っています。

環境省はすでに警戒レベルを最も高い「3」に引き上げて、警戒を強めていますが、13日、各都道府県に対して文書を出し、野鳥の監視強化や死んだ野鳥が見つかった場合には速やかに国に連絡し連携して対処することなどを改めて指示しました。

また、国内で鳥インフルエンザウイルスが人に感染したケースは報告されていないということで冷静な対応を求めるとともに、死んだ野鳥を見つけた時は触らずに自治体に連絡することや、感染を防ぐためなるべく鳥のフンを靴で踏まないよう呼びかけています。

山本環境大臣は13日の閣議のあとの記者会見で、「今後、監視の強化がより一層必要だと考えている。引き続き緊張感を持って対応していきたい」と述べ、野鳥の監視を強化する考えを示しました。