鳥インフルエンザ検出が過去最高に匹敵 野鳥の監視強化へ

鳥インフルエンザ検出が過去最高に匹敵 野鳥の監視強化へ
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先月以降、死んだ野鳥などから高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されるケースが相次ぎ、過去最高だった平成22年のシーズンに匹敵する件数になっていることから、環境省は13日、都道府県に文書を出し、野鳥の監視強化などを改めて呼びかけることにしています。
環境省によりますと、死んだ野鳥や野鳥のフンなどを詳しく検査した結果、高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたケースが、先月以降、12日までに11の道と県で55例に上っています。これは、過去最高の60例に上った平成22年の冬から、翌年、平成23年の春にかけてのシーズンに匹敵する件数になっています。

環境省はすでに警戒レベルを最も高い「3」に引き上げて、警戒を強めていますが、13日にも各都道府県に対して文書を出し、野鳥の監視強化や、死んだ野鳥が見つかった場合には速やかに国に連絡し連携して対処することなどを改めて呼びかけることにしています。

これについて、山本環境大臣は閣議のあとの記者会見で、「過去の例では、年明け以降に増加していることから、今後、監視の強化がより一層必要だと考えている。引き続き緊張感を持って対応していきたい」と述べ、全国各地の環境省の事務所を通じて監視体制を強化する考えを示しました。