シリア首都の警察署で爆発 少女使い攻撃か

シリア首都の警察署で爆発 少女使い攻撃か
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シリアの首都ダマスカスにある警察署で少女が身につけていた爆弾が爆発し、警察官少なくとも1人がけがをしたほか、少女自身は死亡しました。治安当局は、内戦で攻勢を強めるアサド政権を何者かが少女を使って攻撃したと見て、事件の背景を調べています。
シリアの国営通信などによりますと、アサド政権が支配する首都ダマスカスにある警察署で16日、8歳前後と見られる少女が身につけていた爆弾が爆発し、警察官少なくとも1人がけがをしたほか、少女自身は死亡しました。現地からの映像では、爆発で警察署の壁が崩れているのが確認できます。

地元メディアは、少女が「迷子になった」と言って警察署に入ってきた直後に爆発が起きたと伝えていますが、みずから爆発させたのか、何者かが遠隔操作で爆発させたのか、詳しいことはわかっていません。これまでに犯行声明などは出されていません。

内戦が続くシリアでは、反政府勢力が最大の拠点としてきたアレッポのほぼ全域をアサド政権が制圧したばかりです。また、劣勢に立たされている過激派組織IS=イスラミックステートが、ダマスカスやその周辺で爆弾テロを繰り返しています。

治安当局は、攻勢を強めるアサド政権を何者かが少女を使って攻撃したと見て、事件の背景を調べています。