大杉勝男と並ぶ右打者の雄
落合博満
中日時代の
彼のバッティングフォームを載せて見ます。
内角に来た球を振りぬいている動画です。
動画を観て、素晴らしいところを挙げます。
1・・・軸足は右。沈むように右膝を低くしてタメを作っているにも関わらず
バットのトップ位置はそこまで下がっていない。 これは凄い。
2・・・左肘の張り、右肘のタメも素晴らしい。
3・・・動画3秒の踏み込んだ左脚の角度も突っ張らず、緩やかな角度をつけ
タメをつくっている。これも素晴らしい。
4・・・バットを振り出し、右肩を通過したときの左肘のたたみ具合。
これは超1流。
悪い点を挙げます。
動画で、ボールが残像を残しながら向かってくるときの
落合氏の左脇。
物凄く甘いです。
4でのしっかりした左肘のたたみ方は一体なんだったのか
訝るバッティングフォームです。
これを落合氏に指摘して、理由を聞くと
「だまっとけ」
と言うかもしれません。(笑)
そうそう。
落合氏は、バッティングの際に体の開きが早いことでも有名です。
それが弱点で、内角をよく狙われました。
この動画でも、内角が弱いということがわかる証明みたいなものがあります。
それが上でも書いた
左肘(脇)の滅茶苦茶な甘さになります。
上の4の時点での
左肘のたたみ具合は凄いんです。 素人が見ても
「天才的」と思います。
しかし、インパクトにかかる瞬間、左脇が物凄く甘くなっています。
こういうところで
弱点と言うのはちゃんと出てくるんですね。
落合氏は
内角より、外角のほうが得意なはずです。
外角を打つのは右打者なら左肘を畳む必要はなく
左脇を締め、左腕を伸ばし、対応します。
なので、動画の左脇の滅茶苦茶な甘さも
「オレは外角が得意なんだ(=内角はそうでもない)」
と示してしまっているのと同じです。
オレがピッチャーなら
この脇の甘さを狙い、内角高めのシュート、スライダーを放りますね。
この脇の甘さなら
振ってくれたら空振りか内野フライでしょう。たぶんね。