LAST-UPDATE : 2016/12/14

竹箒日記
New!無題。(きのこ)(12/14)
New!無題。(きのこ)(12/7)



2016/12/14 : 無題。(きのこ)

  ◆


意識を持った時から、自分には何もなかった。
記憶も経歴もない。誇るべき過去もない。こんなの、突然発生した亡霊と変わらない。
与えられたのは新人類という肩書きだけ。
母に必要とされている、という事実だけ。
だからそれだけを頼りにした。
新しいヒトである事、旧人類とは違うものという事を盾に振る舞うしか、自らを示す道がなかった。

時折、焼き付いた記録を見る。
目を覚ますと温かな涙を流している。
あまりにも温かな記録。あまりにも満ち足りた出来事。
けれど、それらは自分のものではない。決して、自分に与えられたものではない。
泣き声を押し殺し、胸を衝く郷愁を飲み込んで、
“ティアマトの仔”は自らの存在証明に没頭し、熱中した。
けど胸のうちはいつも空っぽ。
当然だ。何をしても何を見ても、彼には“自分のもの”が、何一つ無かったのだから。

……それでも、望みのようなものはあった。
母と同期させた怪物―――復讐心しか持たない女神に気を許したのは、
彼女が自分と同じ空洞だったから。
復讐を求めながら違う“何か”に手を伸ばす女神を、彼は見下しながらも哀れんだ。
偽りの母と嘲りながらも、せめてこの怪物には救いがあるようにと。


  ◆


ムーチョムーチョ!
ガチャの結果はアルトリアアルトリアジャンヌでした! ヤッタね!

さて。七章公開から一週間が経った今日、いかがお過ごしでしょうか。
もう終わった? 林檎とかとうぶん食べたくない?
素晴らしい。そんな生き急ぐ皆さんの為の、恒例のネタバレトーク始まるよ〜!



とはいえ、あまり長々と裏話をする余裕がない状況なので、今回は走り書きレベルのものをパラパラと。


・マーリン!
ついに登場、花の魔術師。
色々と設定がたてこんでいるキャラです。
七章だけでも分かるようになっていますが、より詳しく知りたい人は
『Fate/stay night UBW BOX1』の特典である特典小説『Garden of Avalon』を読んでいただければ大体分かります。
あるいはドラマCD『Garden of Avalon』を。こちらの方が手に入れやすいといえばやすいが、UBWも実はFGOのメインプロットと同時期に作成したものなので、アインツベルン城でギルガメッシュが今なら馴染みのある単語を口にしていたりとでお勧めではある。
また、六章でいまいち分かりづらかったところも分かるので、円卓が気になった人もいつかチェックしてくだされば幸い。


・キーング、ハサンーーー!
“山の翁”、ようやく参戦となりました。
CVはもうこの人以外ありえない、というお方です。こちらも収録は二年ほど前だったので、中の人には実装、たいへん長らくお待たせいたしました……!
宝具の台詞ですが、あれは
「晩鐘は汝の名を指し示した。告死の羽―――首を断つか、アズライール……!」
だったりします。分かりづらくてすまん。
そしてFGOサーヴァントの中で、一番初めに戦闘ボイスを作ったキャラでもある。それぐらい思い入れが強い宝具台詞です。
イラストレーターであるRyota-Hさんからデザインをいただいた時の感動を、なんとかゲーム画面に落とし込めたと思います。
ほんと早くうちのカルデアに来てほしい。―――願わくば、末永くな。


・イシュタルとエレシュキガル
七章容量増えすぎ問題の主犯。
あんなに生き生きとした表情をもらったらそりゃあシナリオも長くなるってものです。
七章のテーマは神話体験でもあったので、どうしても冥界下りのイベントを入れたくてエレシュキガルも登場と相成りました。
サーヴァントとして自由に地上を活動できるのはイシュタルだけで、エレシュキガルは半ば霊体のみとなります。
なので地上で活動する時はイシュタルの体を使っていた、という話。(イシュタルが眠っている隙に乗り移っていた)
また夜の会話イベントですが、あれはエレシュキガルがいなくてもイシュタルも似たような話をふってきたと思われます。
気持ち的に、イシュタルは『颯爽と生きる、責任感のある女』としての凛部分で、エレシュキガルは『生真面目な秀才、恋にも真剣な少女』としての凛部分。


・千里眼たちの距離感
マーリンとギルガメッシュの関係は同じ能力を持つ者同士の「辛いところも、やるべき事も分かっている」者同士の、多くは語らないが同士、という距離感。
ギルとマーリンに関しては『15節-1 戦闘後』の会話が肝。
友でもなければ同胞でもないが、この地上で数少ない“同じ職場の同僚”といった連帯感というか。
千里眼持ちたちは直接面識がせなくても互いを意識しあっている溜め、初対面であってもタメ口だったり馴れ馴れしかったりします。


・特異点での人理精算
特異点での被害は「その年」ではなく「その年代」になるので、だいたいのプラマイはとれるという目算です。
そもそも人理定礎となる時代の転換期なのでプラスも多ければマイナスも多い、とギルも言っていたじゃろ?
『これはどう見ても突然死にしか処理できない』と『まあぎりぎりで寿命が早まるだけでOK』、そして『その人物が欠けた事で余所の土地からやってきた人が代わりに功績を残す』といった帳尻合わせになります。

四章の時計塔の連中なんてお偉いさんはさっさと逃げている&そもそも時計塔の人材はロンドンに集中していない。問題はスコットランドヤードだが、まあ、そこは殉職やら移転やらが多い時代だった、という事に。

六章は基点となった獅子王自体が『有り得ないもの』だったので、獅子王による被害は獅子王の消滅と共にホントに「ノーカン」となった。人理精算は『獅子王に倒された謎のサーヴァントの被害まで』となる。

七章も獅子王と似たようなもので、ティアマトだけでなくギルも潔く消えた事でティアマトの被害がノーカン。被害は三女神同盟までのものに、となります。

え? 一つだけ、それでも済まされない章がある? いやあ、まあ。それはまあ、おいおいと。


・エルキドゥの変容について
筋力から魔力までを変容させる「変容」ですが、あれは宝具を除いた『筋力・耐久・敏捷・魔力・幸運』の五つのパラメーターをいじる、というもの。そしてマスターごとに最大値は多少の上下があります。
地球がマスターとなると基本値をALL・Aにしてかつ変動値30をそのまま使える、とかいう超スペックに。変動値を付け足して全パラメーターをA+にしたりもする。どこかの真祖の姫もこういうえげつない事をやる。


・謎の盗賊団
そりゃあ逃げる奴もいるだろうよ、という話。
しかし、だ。黒い杉の森の反対―――エビフ山の向こう、神話にある『白い杉の山』からよみがえった大聖獣・デスフワワを人知れず水際で食い止めていた、美しい黄金の鬼がいたとしたら、キミはどうする?(A.ありえません)


2016/12/7 : 無題。(きのこ)
もうすぐ七章が始まるよー!


サンタアイランドという新しい謎を迎えつつ、
夕焼けの海から帰還したぐだを待っていたものは、また、地獄だった。
支配するもの、されるもの。
その真ん中を駆け抜けるもの。
女神と王様と労働がコンクリートミキサーでぶちまけられた、ここは紀元前ウルクの街。


六章が一本の重いストーリーだったのに対し、
七章は王道RPGらしい展開となりました。クエスト、クエスト、またクエスト。
とにかく色々詰め込みましたので、最終章の一歩前、最後の「旅」をお楽しみください。




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