北海道旅客鉄道(JR北海道)は2017年2月から札幌、南千歳から帯広方面行きの一部特急列車について、ネット予約限定で最大45%割引く。石勝線・根室線のトマム―芽室間は8月の台風被害で21日まで運休が続く。低い料金設定で運休中に都市間バスに流れた顧客を取り戻す。客数増など効果が確認できれば他の路線にも広げる方針だ。
東日本旅客鉄道(JR東日本)が運営するネット予約サービス「えきねっと」の割引き切符「えきねっとトクだ値」の1つとして売る。対象となるのは17年2月2日以降に運行する特急「スーパーとかち」の一部で、3月4日以降は釧路行きの「スーパーおおぞら」も割引く。
列車によって20%または45%(おおぞらは15%または40%)の割引きが適用され、片道だけでも利用できる。札幌―帯広間は最も安い場合で3960円と、バス料金の3770円に匹敵する水準まで下がる。
JR北海道は16日、17年3月4日に実施するダイヤ改正を発表した。千歳線の美々駅(千歳市)など10の無人駅を廃止するほか、札幌と稚内や網走を結ぶ特急の一部を、旭川で乗り換える運行形態に変更。札幌―函館間に新造した特急車両261系を投入し、所要時間を最大で13分短縮する。