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ライチョウ捜索、チラシを製作 市民に情報提供呼び掛け

ニホンライチョウの情報提供を呼び掛けるチラシ=大町市立大町山岳博物館で

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 大町市の市立大町山岳博物館で飼育されていた、国の特別天然記念物ニホンライチョウの雌一羽が逃げ出している問題で、同館は十六日、捜索態勢を十七日から三〜五人に縮小することを明らかにした。二十三日まで継続するが、発見できなければ同日で打ち切り、二十四日以降は市民からの情報提供に応じて随時捜索する方針。

 同館では計四羽が飼育されているが、今月十日、雄と雌各一羽が飼育舎から逃げ出した。雄は間もなく捕獲されたが、雌は見つかっていない。

 同館や市の職員は十二日から計十八人態勢で捜索し、これまでの捜索範囲は南北約十一キロ、東西約五キロにわたっているが発見に至っていない。

 捜索態勢の縮小に同館の担当者は「職員を捜索に割かれて日常の業務に負担がかかり、長期の捜索は難しい。既に捜索の範囲外に飛んでいった可能性も高い」と話す。

 十七日以降は同館の関係者たちで捜索し、雌がいる可能性がある場所などに絞って実施する。市民への情報提供の呼び掛けでは、逃げている雌の写真を載せたA3判のチラシ約一万四千枚を作り、市内の商店などに配布した。

 担当者は「自宅の敷地などで白い鳥を見たら、無理に捕まえようとせずに博物館に連絡してほしい」と訴えている。

 飼育は環境省の保護増殖事業の一環で、同省野生生物課の担当者は「市民からの情報提供には、速やかに対応できる態勢は維持してほしい」と語った。

 情報提供は午前八時〜午後六時は市立大町山岳博物館=0261(22)0211、その他の時間帯は市役所=0261(22)0420。

 (林啓太)

 

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