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Adobeは12月13日(米国時間),Linuxを含む各アーキテクチャに対応した「Flash Player and AIR 24」をリリースした(正確にはversion 24.0.0.186)。Linux版として発表されたのは「Flash Player Linux for Google Chrome」「Flash Player for Chromium - PPAPI」「Flash Player for Firefox - NPAPI」の3バージョン。また,ChromeOSに対応した「Flash Player for Google Chrome」もリリースされている。
- Release Notes for Flash Player 24 and AIR 24
Adobeは9月,同社のブログにおいて,過去4年に渡ってセキュリティアップデート(11.x)にとどめていたFlash Player for Linux向けのNPAPI(Firefox)バージョンも新たに提供していくと発表し,ベータ版の提供を開始していた。今回,その公約通り,PPAPI(Chrome)バージョンとともにNPAPIバージョンのアップデートが提供されたことになる。なお,これまでFlash 11.xを使っていたユーザに対しては,セキュリティ上の理由から早急に24にアップデートするように警告している。
- Beta News – Flash Player NPAPI for Linux :Adobe AIR and Adobe Flash Player Team Blog
- Security updates available for Adobe Flash Player :Adobe Security Bulletin
もっとも,すでにGoogleはChromeにおけるFlashのサポートをChrome 55から中止しており,メジャーなLinuxディストロもセキュリティ上の理由,そしてHTML5の普及から,Flashをできるだけ使わないように,あるいはインストールしないように推奨している。Linuxユーザの間でも,Flashを使ってインターネットコンテンツを視聴するという習慣はほぼ消え去った印象が強く,なんとも寂しさの漂うアップデートとなっている。