決勝のレアル・マドリード戦に向け調整する鹿島・植田=横浜市【拡大】
「準決勝を見ても、(北中米カリブ海代表の)アメリカ(メキシコ)にも好機があった。粘り強く戦って“鹿島のサッカー”をしたい」
FW赤崎が言うように、実力差があっても必ずチャンスが巡ってくるのがサッカー。狙いは一つ。鹿島の持ち味で、今大会でも発揮している電光石火のカウンターアタックだ。
相手に情報がないのはさらに好都合。レアルとはいえ、わずかな時間では鹿島を分析しきれない。FWクリスティアーノ・ロナウドらの猛攻に耐えながらも刃を研ぎ澄まし、一撃必殺だ。
同地元紙『マルカ』の取材を受けた準決勝で1得点のFW鈴木は「(本気を)引き出したい」と強気だった。押し込まれたなかからカウンターで先制点を奪い、粘り強く守った後に、追加点。サッカーにおける「弱者の戦術」を遂行するには、最適の相手。シナリオはできている。 (一色伸裕)