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アドリブで即興プレゼン!! パワポカラオケ大会は笑いと熱で溢れていた
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初めましてmegaya(@megaya0403)と申します。 普段はデイリーポータルZなどで記事を書いているのですが、KOBITでも記事を書いてくことになりました。よろしくお願いします。
いきなりですが、パワーポイントって知っていますか? 「知ってるわ!なめんじゃねーよ、バカ野郎!!」という声が聞こえてきそうですが、それほどパワーポイントを使ったことある人は多いと思います。 では、パワーポイントを使った競技があることを知っていましたか? さっきまで「バカ野郎」と思っていた人も、「ん?」と思ったのではないでしょうか?
今回紹介したいのは「パワポカラオケ」というイベントです。 僕も取材に行く前は、このイベントについて全く知りませんでした。 見に行く前に僕は「パワーポイントを使うイベントだし、ビジネス寄りの堅いイベントなのかなー。あんまり興味ないな」と思っていたのですが、イベントを見に行ってみて評価は一変しました。
180度考えが変わったどころじゃありません、275度くらい変わりました。
あんなに熱さと笑いが共存する空間はなかなかありません。それだけじゃなく、見てる側も緊張するドキドキ感もあります。これから絶対に流行るよ、このイベント。
このパワポカラオケはもう何度も行われており、今回その中でも成績優秀者だけが出場できる大会が開催されるということを聞きました。なので、急いで取材に行ってみることにしました。今日はそのときの大会レポートです。
目次
パワポカラオケとは?
そもそもパワポカラオケが何か知らない人が大半だと思います。まずはパワポカラオケについて、ざっくり説明します。
- 1. テーマをランダムで決める
- 2. ランダムで出て来る画像に合わせて即興でプレゼンをする。
ルールはこれだけ。ランダムなお題についてプレゼンするだけ。とにかく即興で画像に合わせて自由に話せばいいだけである。 イメージがまだわかない人もいると思うので、先に今回行ったイベントの様子を何枚かダイジェストで写真を載せる。
ハッタリと度胸、冷静な対処能力、頭の回転、話の組み立ての上手さ、お題に対する知識。様々な能力を使うことになり、その人がどんな人間なのかすぐに浮き彫りになるからおもしろい。
パワポカラオケの魅力を、イベント開催者本人に直撃してみた。
大会に行く前に、 「そもそもパワポカラオケって誰が開催してるんだ?」 「パワポカラオケって誰が考えたんだ?」 ということが気になったので、パワポカラオケを企画・司会をしているセミキノコというコンビに話を聞きに行ってみた。 (←青木 竜也、 瀬戸口 俊介→)
セミキノコ
イベント企画ユニットとしてコンビを結成。元サンミュージック所属で芸人をやっていた過去がある。 リアル脱出ゲームなどを企画するSCRAPから依頼を受けて、司会など数多くの仕事をこなす。自らもイベントを次々に企画し人を集めている。 青木竜也は脱出ゲームの拠点の一つでもある、原宿ヒミツキチオブスクラップの2代目店長。 青木と瀬戸口でイベントを数多くこなす際に、呼び名や肩書がないと不便だったため「セミキノコ」を結成し、活動している。
—— パワポカラオケをはじめたキッカケは?
青木: 僕が店長をやっていた原宿ヒミツキチオブスクラップは、休日は脱出ゲームをやっているんですが、平日は色んなイベントをやっています。 僕らも色んなイベントを企画していて、たまたま海外でパワーポイントカラオケが流行っているという記事を見て、「これ日本だとやっている人いないな」と思い、パワポカラオケをやってみたところ、意外と好評だったのが始まりですね。
瀬戸口: 本当にたまたま記事を見つけて、やってみただけなんで本当に偶然ですね。
青木: だから僕らが考えたわけではないのですが、日本だと唯一イベントとしてやっているので、勝手に公式だと名乗っています(笑)
—— パワポカラオケの魅力や見どころはどこですか?
青木: とにかく人間性がでるのがおもしろい。 テーマがランダムで決められて、画像もランダムで出て来る。こんなの絶対に精神的に追い詰められるじゃないですか。 その追い詰められたときの底力や、思わずでたフレーズ。そこにその人ならではの個性がでるのがおもしろいですね。
瀬戸口: 画像がランダムにでるので、それに合わせてプレゼンしようとすると、話がめちゃくちゃになるときがあります。 めちゃくちゃになったときに、話を修正しようとするんですが、その修正がうまくいなかいときもあって、それがまたおもしろい。 あと話すのがうまくない人でも、写真の運が良くて、勝手におもしろくなってウケて優勝する人がいたりするのも好きです。 青木: あとは色んな職業の人が話すのを見れるのは、すごい魅力的だと思います。 クイズ王、パズル作家、アイドル、怪談師、芸人など今まで参加してもらいました。あと工場案内で普段しゃべっている人なんかもいましたね。
瀬戸口: 特殊な職業の人が話す姿が見れるという、なかなかない企画だからぜひ見てほしい。 あとは笑えるイベントになっているので、お笑い好きな人には一回見るとハマると思う。
—— パワポカラオケは今後どんなイベントにしたいですか?
青木: どんどん大きくしたい。芸能人大会とかもできたらやりたい。落語家を呼んだり、色んなプロの人にやってみてほしいですね。 パワポカラオケは誰でもできるのが魅力で、間口は浅いけど奥はめちゃくちゃ深いので。
瀬戸口: 運の要素が強いから、予習のしようもないしね(笑)
青木: そうそう!だからおもしろい(笑) あとは大会やっているうちに、参加者でライバル関係ができたり、優勝者同士の因縁があったりするんですよ。 そういうスポーツの大会のような、ドラマチックな展開をもっと広げていきたいですね。
瀬戸口: 調べないと内容がわかりづらいイベントだと思うので、とにかく気になったら見にきてほしいですね。 普段は誰でもでれるので、興味ある人はぜひ連絡してほしいです。 青木竜也 Twitter
瀬戸口俊介 Twitter
主催者である二人の話を聞いて、ますますパワポカラオケという存在が気になってきたと思う。ではそろそろ本題である、パワポカラオケのイベントの潜入レポートを書いていく。
パワポカラオケを見に行ってきた
全NIPPONパワポカラオケ選手権グランドチャンピオン大会2016
今回は、パワポカラオケで優勝した経験のある人しか出ることが出来ないグランドチャンピオン大会というものを見に行く。 知らなかっただけで、パワポカラオケ自体はもう何度も行われているようだった。それどころか、名古屋や大阪でも行われているらしい。すでに密かなブームになりつつあるんだなぁ… 会場は脱出ゲームなどでも使用されている、原宿ヒミツキチオブスクラップで行われた。 さてどんな感じなのか楽しみだ!行ってみよう!!
選手入場!!
中に入って少し待っていると、会場が暗転した。大会がいよいよ始まる。こういうイベントの始まる前の緊張感ってやっぱり独特で良い。
大会の実績紹介とともに、今日出場する選手達が入場してくる。 格闘技の登場シーンみたいでカッコイイな!!いきなりのシャレてる演出に自然とテンションが上がる。
もっと詳しいプロフィールが知りたい方はこちらのブログをみてほしい。→選手紹介
参加している人たちがかなりバラエティに富んでいることが一目でわかると思う。ライター、芸人、放送作家、アイドル、司会者…などなど。こんな異業種の人たちが戦う大会もなかなかないだろうな。 すごいのは、山本さんと中内さんは名古屋から来ており、きんちゃんさんは大阪から来ているということだった。もちろんパワポカラオケのためだけにである。パワポカラオケに対する熱量がすごい!! 出場者を見ていて、僕が一番驚いたのが、筋肉アイドルでおなじみの才木玲佳さんが出演しているということだった。 えええええええええ!!テレビで見たことある人だーーーー!!!!
生でみたら女の子らしい人なのかと思ったら、生で見たほうがより筋肉がすごかった。勝てる気がしなかった。 出場者一覧を見て「あれ?パワポカラオケってもしかしてすごい大会なんじゃないか…?」とこのとき思いはじめていた。 はがき職人の山本さんは、なぜか仕事着でいて入場から笑いを誘っていた。 やばい、はじまってないのにすでにおもしろい。
今回の大会では一人二回ずつプレゼンを行う。お客さんが1~10点で点数を付けて勝敗をつける。 お客さん全員が審査するので、ただ見てるより真剣に観戦することになるから楽しい。M-1の採点者になった気分。
パワポカラオケがいよいよ始まる!!
冒頭でも説明したように、やることは基本的に2つだけ。
- 1. テーマをランダムで決める
- 2. ランダムで出て来る画像に合わせて即興で話をする。
あとは笑い話にするか、落語のように綺麗にオチをつけるように話すか、はまたまめちゃくちゃな話をするのかは自由!! いよいよ闘いの火蓋が切って落とされる!!
一人目 井上マサキ
一人目はライターの井上マサキさん。 井上さんは初出場から3連続で勝利しており、今まで負けたことがない強者である。 まずは話すテーマを決めるためにクジを引く。
クジで引いたテーマは人気女優の「新垣結衣」だった。井上さんは新垣結衣についてあまり知識がないのか、苦い顔をしていた。 パワポカラオケで話すテーマは完全にランダムなので、自分が知らないテーマに出会ったときは苦戦する。逆に得意なテーマのときは、知識を使って存分に話すことができる。このあたりもかなり運が左右されていておもしろい。
3分間でランダムにでてくる4枚の画像をすべて使って、「新垣結衣」についてトークしないといけない。改めてテーマである「新垣結衣」という文字をじっと見て、何を話そうか井上さんは考えているようだった。 いきなりテーマを出されて大勢の前で「話せ!!」って本当にすごい企画だな。見ててこっちが緊張してくる。 そんなことを考えていると、いよいよスタートした。
井上「みなさんがご存知の女優である新垣結衣、ガッキーですね。 みなさんは本当のガッキーを知っていますか?ガッキーの何を知っているんですか? 今日は改めて、新垣結衣が誕生してからの軌跡を追ってみたいと思います。」
冒頭の話だしを聞いて、「なるほど」と思った。こういった話だしをしておけば、次に何の画像が来てもある程度は話を続けることができるのだ。いきなり感心する出だしだ。 いよいよスライドの一枚目の画像へ。 この野菜を食べている女性の画像がでた瞬間に、会場からは笑いが漏れていた。「新垣結衣の軌跡」という冒頭の切り出し方から、どうやっても繋がりそうもない画像がでたからである。 これがパワポカラオケなのか!なるほど、難しいな!!
しかし井上さんは画像を見ても何を動じなかったのかのように「畑で生まれたと聞いております」と淡々と一言つけたし、会場は笑いに包まれた。適当な画像がでているのにもかかわらず、冷静に対処しているのがすごい。これがパワポカラオケの空気なのか。すごい強心臓だ。 その後もこの画像を見ながら、
井上 「ガッキーはキャベツ畑で出来ます。 ガッキーは他の野菜と同じように生産者マークがついているわけですね。 この画像の女性そうですね、他の野菜と同じように【私が育てました】という風な感じですね」
スラスラと適当な話が次から次へと溢れでてくる。よくそんなに言葉がでてくるものだ。 会場は「次は何を言うんだ!?」とワクワクしながら待っているお客さんの気持ちが、伝わってくるくらいの一体感があった。
そのあとも、出てきた画像に合わせてとにかく冷静に対処して、話をつなげていき、3分をやりきった井上さん。 3分適当な話をするって相当長いだろうな…
終わった後に「ガッキーの知識がゼロに等しくて辛かった」と笑っていた。 知識ゼロで3分話せるのこと自体がすごい。 パワポカラオケの魅力は井上さんの発表で一発でわかった。これは本当におもしろい。緊張と笑い、次に何を言うのかという期待でワクワクする。 会場内も終始、笑いに包まれていてものすごく良い雰囲気だ。
二人目 山本俊治
次は仕事着が印象的な山本俊治さん。 山本さんのテーマはロックバンドだった。ロックとは縁遠そうな雰囲気だけど大丈夫だろうか…
さっそくはじまってすぐにツッコミたくなった。LUNA SEAを選ぶセンス!! 会場のみんなが一斉に心の中でツッコんだと思う。それをロックバンドの代表にチョイスするのはすごい。確かにすごい良いバンドだけど。もっとわかりやすいバンドがあったはずだ。
山本 「今日はロックバンドが売れるために必要なものベスト3を発表したいと思います」
ダークネス…ラルクアンシエル感… なんだろうか、この絶妙なワードのチョイスは。思わずツッコまずにはいられない。 山本さんはハガキ職人をやっているので、そのあたりの言葉のチョイスが絶妙なのかもしれない。
山本さんは、最初にプレゼンした井上さんとはまた全然タイプが違う感じだった。 独特な空気感がある。そしてみんなに愛されるマスコットキャラのような、ゆるキャラ的な雰囲気がものすごくある。 話すのがめちゃくちゃに上手いというわけではないが、ものすごく話に引き込まれた。 人によってこんなに違いがでるのか。おもしろいぞ!パワポカラオケ!!
三人目 きんちゃん
三人目は大阪からきた「きんちゃん」さん。 普段はリアル脱出ゲームの司会者をやっているとのことで、たしかにステージに立っているのにかなり落ち着いているように見える。 「きんちゃん」さんのテーマは恐怖だった。これはさっきより意味の範囲が広くて、やりやすいかもしれない。
「きんちゃん」さんは、また打って変わって全然違うタイプだった。言葉に抑揚があり、感情表現も豊かで、まるでお笑い芸人の独演会を見ているような感じだった。 さすが大阪…よどみないしゃべりだ。 しかし、ウルトラマンが踏んだあとにできるスペシウムって一体なんなのだろうか。
テンションがめちゃくちゃに高くてうるさいということでなく、話にメリハリがあって本当に上手い。グイグイと引き込まれて、良いところで落とされれる。 そして制限時間ギリギリのタイミングで
きんちゃん 「ではここで一旦話は終りますが、本当の恐怖の克服方法、次のプレゼンで話しましょう…」
と、次に繋げるようなセリフを言って幕切れ。すごいテクニックあるなぁ…
四人目 四條美紗子
今回の特別ゲストの一人であるシンガーソングライターの四條美紗子さん。普段はステージに立つこともあるが、緊張感が全然違うらしくものすごく動揺していた。 初出場でいきなりチャンピオン大会は辛いよな…と会場の誰もが思ったことだろう。 テーマは「涙」。 四条さんは、会場で見ている感じだとテンションが高い感じの人だったので、この真逆のイメージのテーマにどう対応するのか楽しみだ。
そう思っていたら急に暗いテンションになり、雰囲気がガラッと変わった。
そしてものすごくゆっくりと、おばあちゃんにでも話しかけるようにしゃべりはじめました。さっきまで元気に話していたのに… 情緒不安定なのかと思っていたら、テーマが「涙」だからやり方を変えたのかもしれない。役に憑依する俳優みたいだ。こんなプレゼンのやり方もあるのか。 (あとでわかったことだが、噛まないようにゆっくりしゃべっていただけらしい)
普段歌うのとは全然違う緊張感があるらしく、終わった後はすごいホッとした表情になっていた。 もし僕があのステージに立って…って考えるだけで、手汗をかくほど緊張する。
五人目 才木玲佳
五人目はこちらも特別ゲストでの出場となるアイドルの才木さん。 なんとテーマ的に難しそうな「落語」というものをひいてしまった。もちろんパワポカラオケは初出場なので、これはかなり厳しそうだ。 しかし、才木さんはテレビなどで活躍しているので、トーク番組などで培ったものがあり、頭の回転が早そうなイメージがある。
ゴリゴリに勢いで押すタイプでした。今大会屈指のゴリゴリのパワータイプでした。 こんなの笑うに決まってる。
最後は一言もしゃべらずに、スライドの絵と同じポーズをしたまま、静止して終了を待つという異例のラスト。これには会場も大爆笑でした。
六人目 中内こもる
次は放送作家と俳優業をこなす昨年の優勝者の中内こもるさん。中京テレビで、オードリーの番組などを担当しているらしい。 テーマは「あの頃、僕らは若かった。」というトリッキーで難しいもの。
中内さんは話しの筋を通すのが、とにかく上手かった。最初から最後まで一貫したテーマをまったくぶれずに走り抜ける。 そして、ウソの話がものすごく本当っぽく聞こえる。雰囲気にごまかされているのかわからないけど、とにかく言葉に力がある。 さすが去年のチャンピオンだ。圧巻のプレゼン。うますぎる。
七人目 椙田政高
芸人をやっている椙田政高さん。 とにかく独特な雰囲気と間がある人だった。会場は開始の前のトークで早くも笑いが何度も起きていた。 テーマは「年賀状」。
本当に独特だった。今までの誰とも違う感じ。勢いがあるとか、話しが上手いとかではなく、自分の世界と自分の空気があって、そこで勝負している感じがする。 ただこの日は「調子がでなかった」と、本人も言っていたので残念だった。 運の要素がかなり強いから、自分の力が出せない場合があるのもパワポカラオケの魅力なのかもしれない。
司会2人とのやりとりは最高におもしろかった。
2回目の発表!!(見どころをダイジェストで)
今回の大会は1回目と2回目の合計得点で勝敗が決る。2回目は時間が5分で、スライドが5枚で行う。 2回目の発表は僕が気になったシーンをダイジェストで紹介したいと思う。(全部やると記事がめちゃくちゃ長くなってしまうため)
暴れまわるアイドル
筋肉アイドルの才木さんですが、なぜか司会者をだっこしたり…
司会者を蹴ったりしていました。これには会場は大盛り上がりでした。 パワポカラオケ全然関係ないけどね!!!
肝心のパワポカラオケの方は「THE END」の掛け声とともに、1回目の発表と同じポーズで終了を迎えました。もはやこのポーズは持ちネタじゃないかと疑いたくなる。
闇の悪の集団
「きんちゃん」さんの2回目の発表が僕的にはかなりの衝撃的でした。
2回目の「きんちゃん」のスライドの発表は、闇のコウモリ団こと、ヤモリ団の話を延々としていました。 大人になってから、闇の集団というナゾの組織のことを大勢の前で語るなんて、最高に頭おかしい!!(褒め言葉)
山本さんの発想とワードチョイス
ハガキ職人である山本さんの発表はものすごく僕は好きでした。 一体その発想どこから出てくるんだろうというものばかりで、自分には到底思いつかないものばかりでした。 (このときのプレゼンのテーマはUMA(未確認生物)です)
こういった発想がでてくるのは本当にすごいと思う。瞬時にこういう機転が効くっていうのは、頭の回転が早くないとできないですよね。
カラオケ
シンガーソングライターである四條美紗子さんの2回目は、ZARDの「負けないで」を画像に合わせて歌うというもの。
昨年チャンピオンの中内さんが「パワポカラオケと言っていた競技で、まさか本当にカラオケをやる人がいるとは思いませんでした」というセリフは、的を射ているなーと思いました。この状態になると、もはやプレゼンの要素は消えました。それだけ自由な大会なんです。
いよいよ結果発表…!!
1人2回のプレゼンを終えていよいよ結果発表。 運命の栄冠は誰の手に…! まずは3位未満から見ていく。特別ゲスト二人と、東京代表の二人が7~4位だった。 残りは大阪代表と名古屋代表の闘い。
3位は大阪代表で、ヤモリ団の一員である「きんちゃん」さん。僕は個人的にかなり好きだったのだが、惜しくも3位で終わってしまった。
残るは中内さんと、山本さんの二人。緊張感が伝わってくる。
ということで1位は中内こもるさんでした。 いやもうこれは文句なしだと思います。1回目も2回目も完璧なプレゼンでした。「あれ?今の話は本当なのかな?ウソなのかな?」と混乱するくらい話が上手かったです。 ということで大会連覇!おめでとうございます!!
(全体の順位はこんな感じになりました) 当日の優勝発表の雰囲気はこちらの動画でわかるかと思います↓
大会にかける意気込みはそれぞれだけど、みんな本当に悔しがっていたり、喜んでいたりですごい熱い企画だなと思いました。名古屋や大阪から来ている時点でガチですよね。会場の雰囲気もあったかいし、最高のイベントでした。 選手のみなさん、司会のお二人本当にお疲れ様でした。 本当に楽しいイベントでした。また来たい!!!
優勝した中内こもるさんに話を聞いてみよう
ということで優勝した中内さんに感想を聞かせてもらった。
—— 優勝した感想は?
中内: 素直にうれしいです。東京に来たかいがありました。 2連覇したいって気持ちがあったので、勝ててよかったです。
—— 勝てると思いましたか?
中内: 山本さんが強力なのを知っていたので、最後まで危ないかなと思いました。 でも、この調子なら今日は大丈夫そうだなとも思っていました。
—— 連覇してしまって、燃え尽きたりしていませんか?
中内: 出来る限りは防衛していきたいですね(笑)
—— 最後に何か一言あれば
3回やれば日本一になれる可能性があるので、みなさんもぜひやってみてくだい(笑) ものすごく楽しいので、参加した方が良いと思います!
他の選手にも感想を聞こう
(惜しくも3位だった「きんちゃん」さん)
—— 今大会の感想をお願いします。
きんちゃん: 圧倒的すぎてもう悔しくないです! 山本くんはおもしろくてずるいし、中内さんは鮮麗されすぎててすごいとしか良いようがないですね でもやっぱり、こんな自由なな遊びは他にないと思うんですよ。 歌ったり、叫んだり、失敗すら笑えるじゃないですか、なんでも成立するんですよ。 こんなおもしろい遊びがあるんだから、ぜひ色んな人にやってみてほしいですね! (初参加の才木玲佳さん)
—— 初参加の感想をお願いします。
才木: もう一回挑戦したいです!!もっとちゃんと上手いことを言って、みんなを笑わせたかったです。 自分らしさをだしつつ、うまく話せるようになりたいなと思いました。 これを機に普段ものを見たときに、色々と考えたりしながら生活していくクセをつけようかなと思いました!!
パワポカラオケを見に行ってみて
初めは取材のためになんとなく見に行ったレベルだったのだけど、途中から本当にハマってしまい普通に笑って楽しんでいました。 次にどんな画像がでてくるかわからない状況や、発表者が何を話すのかはノープランなので誰もどうなるのか、パワポカラオケはわかりません。
だから、発表者も観客も未知へと一緒に進んでいくような妙な緊張感があるのかもしれません。その絶妙な緊張感が、爆発的な笑いに変わっているのかも知れない。 パワポカラオケ奥が深いぞ。
あと、どれだけ上手くなったとしても、ランダムですべてがかわってしまうので、この競技に終りはないんだなーと思った。 人間力の勝負というか、発表者の人となりがあの短い時間にギュッと詰められている感じがして、おもしろかった。
パワポカラオケは人格の縮図といっても良いのかもしれない。 もし今日の企画が気になった人がいたら、ぜひ公式のTwitterをチェックしておこう。企画者のセミキノコのお二人のTwitterもフォローしておくと、イベント情報がわかるかもしれない。
パワポカラオケ Twitter
青木竜也 Twitter
瀬戸口俊介 Twitter
本当に楽しかった。また行きたい!! というか、次に大会があれば僕も出たい!!!
【書いた人】
megaya
大学中退→ニート→ママチャリ日本一周→webプログラマという経歴。 プログラムをやりながら、デイリーポータルZなどで記事を書いています。嫌いな食べ物はビニール袋。好きなゴリラはニシローランドゴリラ。
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