決勝のレアル・マドリード戦に向け調整する鹿島・昌子(左)と植田=横浜市【拡大】
大巨人の足下をすくう。歴史に残る大番狂わせに向けて、鹿島イレブンの士気は上がっていた。寒風が吹きすさぶなか、横浜の練習場での練習を終えたFW土居が言い切った。
「世界一を狙える位置にいる。さらに歴史を変えていきたい」
決勝の相手は世界屈指の強豪レアル・マドリード。大方が対戦を予想していた南米代表ナシオナル・メデジンを準決勝で鹿島が打ち破ったことが、相手を“混乱”に陥れている。証言するのはスペイン地元紙『アス』のマルコ・ルイス記者だ。
「選手たちに鹿島のことを聞いても、誰も何も知らなかった」
世界の強豪からすれば、アジア勢は眼中にない。だが、ここにつけいる隙があることを鹿島の選手は知っている。