灰皿を2枚使って頭をたたく「ポコポコヘッド」【拡大】
竜じぃの後を追うように、コワモテのルックスとアンバランスなおちゃめなギャグで花月を爆笑の渦に巻き込んだ異色の肉体派コメディアンが、ひっそりと逝った。
所属事務所によると、島木さんはこの日、入院先の大阪市内の病院で体調が急変し、夫人らに看取られて永眠した。
最後の出演は2010年12月26日、なんばグランド花月で行われた吉本新喜劇公演だった。
島木さんは11年に入って体調不良を訴え、大阪市内の病院で通院治療し、舞台などの芸能活動は休止。病名なども一切公表せず、その後は自宅治療に専念していた。
高血圧に糖尿の持病があり、人工透析などのため、最近は入退院を繰り返していた。関係者によると、最初の妻と離婚後、再婚していた。前妻との間にもうけた長女(27)が最近まで同居して、身の回りの面倒をみていたという。
兵庫県尼崎市出身。興国商高(現・興国高)出身の元プロボクサーで、現役時代には西日本ミドル級新人王を獲得したこともある強豪としてならした。芸人になる前はMBS千里丘放送センター(07年閉鎖)で警備員を務めていたことも。そこで間寛平と知り合い、34歳で吉本新喜劇に入団する。
初舞台は1980年11月。やがて1メートル73、100キロ近い体格を生かしての体を張ったギャグで人気者になった。