［ボート］ＳＧグランプリ＆ＧＩクイーンズクライマックス　カウントダウン特集

　２年前にＳＧを二度制した男が昨年は急ブレーキ。１年間で優勝は１回。決定戦に菊地の名前はなかった。１６年夏、強い菊地が復活。６、７月にＧIを優勝すると８月にはメモリアルをＶ。「一昨年の方が安定感も流れも良かったけど、ことしの方が手応えはあった。自分で一歩ずつ階段を上ったような印象。全体にスケールアップしてますよ」と自信を見せる。その２年前のＧＰは一度は先頭に立ったものの茅原悠紀に差されて準優勝。「取れなかったことでいっそう勝ちたくなった」と、大一番でのリベンジに闘志を燃やす。

　今年上半期の海野はお世辞にも調子がいいとは言えなかった。１月から６月までの優出はわずかに３回。優勝は一度もなかった。だが、７月に入ると成績は一変する。直前の住之江まで優出は９回。優勝２回のうち一つはＧI「レディースチャンピオン」。１２年ぶりにつかみ取った女王の座だった。優勝会見で海野はこう言った。「失敗も多いけど、これからも攻める気持ちを忘れないで走りたい」と。昨年はＦ２を経験し控えるレースも多くなっていたが、今ではＳも積極果敢。輝きを取り戻した海野が平和島でも豪快に攻める。