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【芸能・社会】

「メアリと魔女の花」来夏公開 ジブリ出身・米林監督 恩師に挑む

2016年12月16日 紙面から

「メアリと魔女の花」のビジュアル

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 東宝は15日、英児童文学をアニメ映画化した「メアリと魔女の花」を来年夏に公開すると発表、メガホンを取る米林宏昌監督(43)と西村義明プロデューサー(39)が東京・有楽町の東宝本社で会見した。2人はスタジオジブリ出身で、恩師・宮崎駿監督(75)の名作「魔女の宅急便」(1989年)と同じ“魔女”をモチーフにした作品に挑む。米林監督と西村プロデューサーは「まったく新しい“21世紀の魔女”を描く」と意気込んでいる。

 英作家メアリー・スチュアートの「The Little Broomstick」が原作で、背が低く、くせっ毛の赤毛にそばかすの11歳の女の子・メアリが奇想天外の大冒険に巻き込まれる物語。

 米林監督はジブリ時代にアニメ映画の巨匠・宮崎監督の下で学び、ヒット作「借りぐらしのアリエッティ」(2010年)や「思い出のマーニー」(14年)を手掛けた。西村プロデューサーとは「マーニー」でタッグを組んでいる。

 「メアリ」製作は「マーニー」完成披露の打ち上げ後、西村プロデューサーが米林監督に「もう1本、映画を作りたいですか」と尋ねたところ、普段は即答しない米林監督がすぐに「作りたい」と応じたことがきっかけ。ジブリが製作部門を解散したことに伴い、2人は14年末にジブリを退社し、15年4月にスタジオポノックを設立した。

 西村プロデューサーは「『魔女の宅急便』は僕らが子ども時代に見て喜んだ作品」と敬意を表するが「まったく違う新しい映画を作れるはず」とあえて同じモチーフを選択。宮崎監督に報告に行くと「長編アニメを作るなら覚悟を持ってやれ」と激励を受けたという。

 ジブリを飛び出した2人が、宮崎監督の「−宅急便」を上回る魅力的な“魔女”を作り上げる。

 

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