16日
22時29分
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朴大統領が「反論書」提出、法廷で争う姿勢示す
スキャンダルをめぐって弾劾案が可決された韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が、反転攻勢です。弾劾を審理する裁判所に「反論書」を出し、法廷で争う姿勢を鮮明にしました。
「事実関係や法律関係の全てを争う。弾劾には理由がない」(朴大統領の弁護人 イ・チュンファン弁護士)
朴大統領側は、弾劾案に反論する「答弁書」を憲法裁判所に提出し、機密漏えいや違法な資金集めなどの弾劾理由を全て否定したということです。
一方、スキャンダル究明の国政調査にあたっている国会議員は、旅客船セウォル号の沈没事故当日の出入りの記録などを調べるために、大統領府を訪れました。しかし、大統領府側に調査を拒否され、国政調査の限界を露呈した形です。
「朴大統領は国政調査と特別検察の調査に積極的に応じるという国民への約束を破った」(国政調査特別委の議員)
議員らは疑惑の中心人物、崔順実(チェ・スンシル)被告が常連だった整形外科にも向かい、事故当日に大統領が整形手術を受けていたとされる疑惑についても調査しました。訪問後、「診療記録を残さないような医療行為があった」などと述べました。
一連のスキャンダルでは、国政調査と並行して、来週から特別検察官による捜査も始まります。(16日18:21)