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事故死の男を殺人容疑で書類送検へ

島根・広島県警の合同捜査本部 一時、捜査線上に浮かぶ

 2009年、島根県立大1年だった平岡都(みやこ)さん(当時19歳)が行方不明になり、広島県北広島町の山中で遺体が見つかった事件で、平岡さんが行方不明になった後に交通事故で死亡した山口県の男が事件に関わった疑いがあることが、捜査関係者への取材でわかった。島根・広島県警の合同捜査本部は殺人容疑で書類送検する方針を固めた。男は平岡さんの知人ではなく、捜査線上に浮かんだことがあったという。

 平岡さんは09年10月26日午後9時15分ごろ、アルバイトをしていた島根県浜田市内のショッピングセンターを出た後、行方不明になった。11月6日に県境近くの北広島町にある臥龍(がりゅう)山山頂付近で切断された遺体の一部が見つかった。死後1~2週間が経過していた。

 有力な手がかりが少なく、警察庁は平岡さんが行方不明になってから4カ月後の10年2月26日、従来の規定を2カ月前倒しして、解決に結びつく有力情報の提供者に最高300万円を支払う公的懸賞金の制度を適用。広く情報提供を呼びかけていた。

平岡都さんの足取りと事件の経過

<2009年>

10月26日 午後3時ごろ、大学から女子寮に帰宅

       4時半ごろ、浜田市内のアルバイト先のアイスクリーム店に出勤

       9時16分ごろ、アルバイトを終えて店を出る。以後、行方不明に

   27日 午後5時半ごろ、母親が平岡さんにメール。返信なし

   28日 朝、平岡さんの家族が大学に「娘と連絡がつかない」と相談

       午後3時半ごろ、家族が島根県警浜田署に捜索願を提出

11月 2日 同署が行方不明の事実を公表。公開捜査に

    6日 午後、広島県北広島町の山中で、平岡さんとみられる遺体の頭部が発見される

    7日 島根・広島両県警が死体遺棄・損壊容疑事件として合同捜査本部を設置

<2010年>

 2月26日 警察庁が重要未解決事件に公費で懸賞金を支払う「捜査特別報奨金制度」の対象事件とする

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