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 東京都小金井市で今年5月、事前に警察に相談していながら男に刃物で刺され重傷を負った冨田真由さんは16日、警視庁の検証結果の発表を受け、「(相談時に)訴えたことが全く伝わらなかった」などとする手記を、弁護士を通じて発表した。

 手記では、武蔵野署への相談時に岩埼友宏被告のネット上の書き込みなどを資料として持参したことに触れ、「特に危険だと感じていたものに関してはひとつひとつ説明をし、『殺されるかもしれない』と不安や恐怖を訴えました」と振り返った。警察がこれを認めないことについては「怒りを通り越して、悲しみを感じています。必死に訴えたことが全く伝わらなかった」。相談した警察官に直接話を聞かせて欲しいとも訴えたが、「組織で対応している」として取り合ってもらえなかったという。

 記者会見した柴田崇弁護士によると、冨田さんは首や顔に負った傷が完治しておらず、現在も通院中。指をうまく動かすことが出来ず、音楽活動を再開するめどはたっていない。また、冨田さんは「逃げられない空間が怖い」と話し、1人では電車に乗ることもできないという。

 手記では「事件に遭った日から…

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