現役慶應女子大生が英語で苦労した過去を告白
英語習得のために、苦労している日々ではないでしょうか。
今回は、英語が全くできない状態から海外の現地学校に1年間通い死にもの狂いで英語を勉強して英語を身に着けた、
慶應義塾大学に通う、現役女子大生にインタビューをしてみました。
- こんにちは。簡単に自己紹介していただいてよろしいでしょうか。
現在、慶應義塾大学の3年生です。私は、親の仕事の都合で中学2年のとき1年間だけオーストラリアの現地学校に行ったいました。
都市部から離れていた地域だったため、日本人は私たち家族以外に全くおらず、英語が全くできない状態で放り込まれて不安に胸がおしつぶされそうだったことを今でも覚えています。
当然、日本語学校などなかったので、現地校に入れられました。全くの異世界で、学校にいっても言語が全く通じず、しばらくは毎日日本に帰りたいと思っていました。
- いきなり現地校で日本人がいないのはつらいですね。どうやって英語を身に着けていったのでしょうか?
唯一の友達だった電子辞書から習いました(笑)。飛び交っている言葉が全くわからなかったので、まずは紙に書かれている英単語を覚えようとしました。
紙に書かれている単語を辞書で調べて、対応する日本語訳を書いて。すぐ忘れるので家に帰って、日本語訳を覚えて。その毎日の繰り返しでした。
インド人の友達ができた
- 日本人がいないと友達が全くできないのではないでしょうか?
最初は誰も友達ができませんでした。でも、幸運なことに私と同じようなマイノリティが少数いました。ほとんど白人が住む地域だったのですが、クラスには、
インド人と、中国人とソマリア人の3人がいて、彼女たちもクラスで私と同じように1人ぼっちでした。3人とも英語は割とできたのですが、白人多数の地域だと、アジア系やアフリカ系は
浮いてしまいます。女子校だったので雰囲気自体は楽しい感じだったのが唯一の救いでした。
私は、英語を教えてほしかったのもあり、インド人と友達になりました。インド人の子も友達がいなくて寂しかったようで、私にいろいろと親切にしてくれました。
とはいえ、インド人のこともろくに会話が成り立たなかったので、電子辞書に日本語をうちこんで出てきた英単語を見せるという感じで会話をすすめていました。
そのうちインド人の子と仲良くなったことで、ゆっくり話してもらえるようになったことで単語だけでなく文章で会話ができるようになりました。
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- 最初の1人友達を作るのも大変そうですが、とても勇気がいりそうですね。
誰かに話しかけて助けてもらわないと乗り切れなかったので、自分から動くことでなんとか自分の生きる術を模索する毎日でした。
あとは、中国人とソマリア人の子たちとも仲良くなれたのですが、アニメのおかげで向こうから興味をもってくれて親切にしてくれました。
あの時ほど日本のアニメに感謝したことはありません。日本で私が見ていたどらえもんとかが世界でも見られていて日本にいるときと同じように会話のネタになります。
日本の中学生が見るようなものとは少し違いましたが、日本で有名なものは海外でも知られていることが救いでした。
- 英語力はその後どれくらい伸びたのでしょうか?
毎日単語を覚え続けて、文法は勉強したわけではないですが、見様見真似でやっていたら、それなりに様になってきました。
途中からはちゃんと会話ができるようになって、白人の女の子たちの輪に入っていくことができました。
弁当の時間も、1人だったのが、2人になり、4人になり、10人になりと徐々に楽しい時間へと変わっていきました。
英語は私の生きる術
- 英語が一番伸びた理由はなんだと思いますか?
たった1つしかないと思っていて、日本語が通じる環境に行かないことです。大学生のときも海外に長期間滞在したのですが周りに日本人がいて英語力はまったくのびませんでした。
よく留学すると日本人同士で固まって英語を勉強しなくなるというやつです。英語は英語しか使わざるを得ない環境にいてはじめて伸びるのではないでしょうか。
私にとって英語は、テストの科目や道楽でもなく生きるための手段だったので必死になって覚えました。英語が使えないと、深海に潜るのに酸素ボンベが使えないのと一緒ですから。
もし本当に英語を勉強したい人がいたら、日本人のいないところを話して英語がないと生きていけない状況に自分を追い込んでいくことだと思います。
私がインド人の子と仲良くなろうとしたように、自分のサバイバル力というか必死に何とかしようとする力も身に付きます。
- 英語ができなくて苦労したことはありましたか?
今となっては、あんまり思い出せないんですよ。面白い話かどうかわからないんですけど、
「Who ***~~~***?」
みたいに話しかけれれて、最初わからないときは、
「yes, yes」
と笑顔で返事していたのですが、そのときの質問が、
「おならをしたの誰?」
だったらしくて、私はおならをしていないのに、
「私だよ」
と笑顔で返事をしてしまって、インド人の子が私にあとで、さっきの会話の意味を教えてくれて赤面した記憶があります。
そのとき安易に返事をするのもよくないなと痛感しました。
自分を助けてくれる外国人の友達を探そう
- 留学をする人に何かアドバイスはありますか?
自分を助けてくれる、日本人じゃない友達を探すことです。友情だって何か自分の価値がないと成り立たないと思っています。
日本人だったらアニメの話とか、独りぼっちの人がいたら一緒にご飯を食べるとかなんだっていいんです。そうやってお互い助け合える人を見つけて、
英語でコミュニケーションしていく環境をつくってください。
- オーストラリアはいいところでしたか?
物価が高くて、うどんがのびていることが印象的で後はあまり思い出せないですね。あんなにまずい一杯1000円のうどんを食べることはもうないでしょう。