15日午前10時10分ごろ、奈良市登大路町の奈良地裁で、清掃員が屋外の掲示板付近にある植え込みの上に不審物が置かれているのを発見した。約10分後に地裁職員が110番し、県警の爆発物処理班が出動したが、中身は排せつ物と確認された。業務妨害容疑で調べている。
奈良署によると、不審物は1つで、約10センチ四方、高さ約4センチ。新聞紙で包まれ、さらにポリ袋がかぶせられていた。ポリ袋には「開けるな」を意味する英語「DO NOT OPEN」が赤色で書かれていた。
新聞紙などを剥がすと、中身は発泡スチロールの容器で、排せつ物が入れられていた。人のものか動物のものかは不明という。
奈良地裁によると、同日の審理に影響はなかった。県警は一時、周囲を通行規制。不審物を爆発防止用の厚いマットで覆うなどして調べた。(共同)