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意識高い系会議あるある本「会議でスマートに見せる100の方法」

会議でスマートに見せる100の方法 (早川書房)

「会議を早めに抜け出したいとき」「だれかがよいアイデアを先に提案したとき」「プレゼンの準備がまったくできていないとき」スマートに見せるにはいったいどうする? 全世界500万ビューのビジネスあるあるブログがついに書籍化。



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考えてみれば会議なんてものは大概がろくでもなかったり無駄だったりして、なのに会議をやりたがるひとってのが必ずいてすり合わせだの意識合わせだの、そんなものはチャットワークとか社内板でガチガチやっとけよとか思わなくもないんだが、そういう人に限って「顔と顔を合わせないとダメだ」とか一体何十年前からタイムスリップしてきた価値観だお前はとか思うがもちろん口には出さずにあくびを噛み殺してわざわざプリントアウトされたpdfを見ながらスライドも見つつ、この紙ベースでいろいろやりたがる奴も滅亡して欲しいなぁ、などと思ったりする。
資料の読み合わせとかマジでいらない……。
日本語読めるし質問があるならチャットかメールで聞くわ。


さていわゆるブログ本に属する「会議でスマートに見せる100の方法」
著者はYahooやGoogleに勤めていたサラ・クーパー。
この本に書いたとおり、会議でスマートに見せた結果、著者のキャリアはうなぎのぼりになったということがグラフで証明されている(下画像)。

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画像:会議でスマートに見せる100の方法 (早川書房)

うわっ、本当だ(棒

多くのスマートでクールな実用性満載のテクニックが紹介されているが、その中から幾つか気にいったものをピックアップしてみる。きみも気に入ってくれるといいな。

仕事について聞かれたら「革新的」「テクノロジー」「エキサイティング」などをちりばめて答える
二度と会わないであろう人たちと人脈を作る裏技

「それは正しい質問かな?」と逆質問する
チームの想像力の源だと思われる裏技

 

大きな数字が出たら都市や国で言い換える
電話越しにスマートに見せる方法

 

「いったん冷静になろう」と提案する
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ほとんどの会議であなた以外の全員が議論を白熱させる瞬間がある。
それを狙って「みんな、みんな、いったん冷静にならない?」と言う。みんなはあなたを見て、ヒートアップした空気を冷ます能力に驚くだろう。
すぐに重ねてこう言おう。「私たちが本当に解決したい問題はなに?」。
ビシッと決めたら、その後一時間は何をしなくても賢く見える。
スマートに見せるための10個の主要な裏技

つまり、このクールな数々のテクニックは万国共通「会議あるある」なんだろう。

アメリカだけではなく、日本でもどこでも……現代社会で行われる会議というのは、こういう「あるある」がどこにも存在して、それは万国共通に通用してしまうのかもしれない。
スライドを一枚戻してくれと言い出すやつとか、電話会議で誰が参加してるのか言わせるやつとか、「あと5秒待って」と言いながらキーボード叩くことで主導権握るやつとか。

たしかに会議ネタ本ではあるんだけども、実際にやってみても通じそうな内容も多くて面白い。
どちらかというと昭和の企業ではなくってIT系や意識が高い会社ならかなり効果がありそう。

全部やったら意識が高いスタートアップ企業の社長が出来あがるようになってる。

次の四半期で一番楽しみなのはなにかと聞かれたら「イノベーション」と答える
社交が強要される場でスマートに見せる裏技

高い高~い。
ところで池袋の書店でこの本がビジネス書の片隅に置いてありまして……ネタ本扱いじゃなかった(へー)。