独占取材! ドラクエ最新作の制作現場に、カメラ潜入!

♢ドラゴンクエスト30th ~そして新たな伝説へ~

12月29日(木)[総合]後10:00

1986年の発売から今年で誕生30年となる、ロールプレイングゲーム(RPG)「ドラゴンクエスト」シリーズ。

12月29日(木)放送の「ドラゴンクエスト30th ~そして新たな伝説へ~」では、ドラゴンクエスト(以下、ドラクエ)が現在どのような進化を遂げているのか、独占取材で明らかにします! 

さらに番組のナレーションを務める山田孝之さんと、ドラクエ生みの親・堀井雄二さんとのスペシャル対談も。

現在は締め切っていますが、堀井雄二さんへの質問を募集していた番組ホームページも、大きな話題となっています。そんな注目番組を担当する福島 明ディレクターに、番組制作秘話をうかがってきました!

ドラクエ大好きディレクター 渾身の現場密着ドキュメンタリー

──番組ではどんな取材をしたのですか?

ドラクエ最新作の制作現場に密着したのですが、テレビ取材が入るのは、ほぼ初めてのことなんです! 生みの親である堀井雄二さん、音楽担当のすぎやまこういちさん、デザイン担当の鳥山 明さんと、あらゆる要素から取材をしました。

堀井さんがどうやって呪文や土地の名前を決めたのかなど、ファンであれば気になる内容ばかりだと思います。

そして、30年前になぜドラクエ制作に参画することになったのか、ドラクエ風の再現アニメも作りました。通常、再現VTRってドラマ仕立てが多いと思うのですが、ドラクエの記念すべき番組なので、気合いを入れて、あえてドットアニメで。

かなりハイクオリティーな、ドラクエ風ドットアニメ! 30年前にどんなドラマがあったのか追いかけます。
かなりハイクオリティーな、ドラクエ風ドットアニメ! 30年前にどんなドラマがあったのか追いかけます。

ほかにも、番組内の効果音やテロップ、ストーリーの展開など、あらゆるところにドラクエの要素を入れています。私自身もドラクエシリーズの大ファンなので、できるかぎりこだわって作りました! ドラクエ30年の歴史を、ぜひ一緒に振り返っていければと思います。

「人を楽しませること」を愛する人たちが集まってできたドラクエ

──堀井雄二さん、すぎやまこういちさん、鳥山 明さんはどんな方でしたか?

堀井雄二さんは、とにかく「プレイヤー目線」にこだわっている方です。会議中も「この部分、プレイヤーはどう思うかな?」と常に疑問を投げかけていました。つくり手でありながら、遊び手の目線を持ち続ける。それを30年貫かれているので、あらためてすごいと思いました。

特に印象的だったのは、堀井さんは一つのゲームを作るのに、何年もかけられるのですが、その間ずっと、最初にどう感じたかという「第一印象」を失わないところです。

私も番組をつくるとき、同じ映像を何度も見るので「番組を初めて見る人の気持ち」を持ち続けるのがとても難しいと思っているんです。ゲームとテレビでジャンルは異なりますが、同じモノづくりをする人として、すごいと思いました。

それに、堀井さんって本当にゲームがお好きなんです! 休憩時間やプライベートでも、夢中でスマホゲームをプレイしていました。研究のためとかではなく、ただ楽しくてやっているんですよね(笑)。

ドラクエには本筋と関係ないギャグや寄り道も用意されていますが、それは「どうやって人を楽しませようか」と考えている堀井さんの思いがゲームのなかに表れるからだ、とスタッフの方が言っていました。

スタッフと気さくに意見を交換する堀井さん。制作現場はとても和やかな空気なんだとか。
スタッフと気さくに意見を交換する堀井さん。制作現場はとても和やかな空気なんだとか。

音楽担当のすぎやまこういちさんは、バイタリティーにあふれたとても元気な方です。「新曲つくらなきゃ」と、パソコンを操りながら譜面作りをされてました。85歳なのに!

いちばん驚いたのは、楽器が弾けないこと! でも、頭に浮かんでくるメロディーはすべてオーケストラサウンドなんですって。私たちも「それで、どうやって作曲をされるのですか?」と尋ねてみたのですが「楽器は弾けないけど、音楽は頭の中に流れているから、それを譜面にするだけ」と。私たちが頭に思い浮かべた言葉を話すのと一緒、と言うんですね。

そんなすごい方ですが、ふだんはとてもチャーミング。堀井さんと同じように、人とを楽しませることと、音楽と同じくらいゲームが大好きな方ですね。

85歳とは思えないほど、元気で意欲的なすぎやまこういちさん。ドラクエの音楽誕生秘話にも迫ります。
85歳とは思えないほど、元気で意欲的なすぎやまこういちさん。ドラクエの音楽誕生秘話にも迫ります。

鳥山 明さんについては、主に出版社の編集長を通してお話を伺いました。ゲームでのデザインのやり取りも、すべてこの方を通しています。

その編集長がおっしゃっていたのは、「鳥山さんはただカッコイイ絵を描いて終わりではない」ということ。キャラクターデザインは全て、ゲームになったときの動きを想定して描かれています。もし修正依頼が来ても「こういうデザインのほうが、剣を出す動きが勇者っぽいと思うので、このままがいいです」などとコメントがあり、こだわりをもって描かれていることが分かりましたね。

いまや世界一有名な漫画家といっても過言ではない鳥山さんが、こんなふうに30年間ずっとドラクエに関わっているという点も、あらためてすごいと思いました。

今回、どうにか鳥山 明さんご本人にも接触できないか一年ほど交渉したのですが、結果は番組を見てのお楽しみです!

山田さんと堀井さんのマニアック対談に、ついていけるか?

──福島ディレクターが好きなドラクエシリーズはどれですか?

私は「ドラクエⅣ」が好きです。

Ⅳは第1章から第5章まで一見バラバラのオムニバス形式で、最後にみんながそろうというストーリー。第5章にやっと主人公である勇者が出てきて、旅をしていくと第1章に登場したキャラクターに出会うんですよね。するとゲームのキャラクターなのに、すごく懐かしく感じて……そんなゲーム、他にないんですよ。

まるで映画を見ているようですし、ファンタジーだけど、主人公を自分の名前にできるので、本当に自分が冒険している気分を味わえます。小学生のころに出会ってから、ずっと心をつかまれていますね。

ちなみに、山田孝之さんは「Ⅴ」がいちばんお好きだそうですよ! 

番組ナレーター、そしてファン代表として、山田孝之さんが登場します!
番組ナレーター、そしてファン代表として、山田孝之さんが登場します!

——そんな山田さんと堀井さんの対談はいかがでしたか?

とっても面白かったです! 「ドラクエがどのように作られたか」という質問だけではなく、ドラクエをやった人しか分からないような、マニアックな質問も取り上げています。

最近テレビづくりは、「すべて分かるように説明する」という方法から変わってきていると思うんです。番組を見た方が「なんの話か分からないけど、面白そうだから調べてみよう」という要素を入れたかったので、“ドラクエ偏差値”が高い人でないと分からない部分があるかもしれません。

私はなによりも、番組を見てくれたドラクエファンの人たちをガッカリさせたくなかったんです。ファンの疑問に堀井さんが答えてくれるチャンスはそうそうないので、この時間を大切にしました。

そして余談ですが……私は「LIFE!」にも関わっているので、“あのドラマ”つながりでムロツヨシさんのキャスティングも一瞬頭をかすめました。

「へえ〜、ドラクエの番組やるんだ〜。どんな番組〜?」とムロさんが仲間になりたそうにこちらを見ていました(ドラクエ風)……が、一切教えていません(笑)。やはりここは、熱烈なドラクエファンである山田さんしかいないと! ぜひ、楽しみにしていてください。

「ふだんの番組制作でも、全体の流れやセリフを考えるときにドラクエのストーリーや経験がすごく生かされるんです」と語る福島ディレクターから、終始あふれ出る“ドラクエ愛”を感じました。さらに、12月19日(月)夜10時45分から総合テレビで「LIFE!年の瀬5分拡大スペシャル」として、ドラクエとのコラボ番組も放送予定! いったいどのようなコラボレーションとなるのか、そしてムロツヨシさんのドラクエへの思いは届くのか……こちらも必見です。

ほぼテレビ初公開となる最新作の現場、30年前のドラクエ誕生秘話と、盛りだくさんなドラクエ30年スペシャル番組は、永久保存版ですよ!

番組ホームページはこちら

取り上げた番組はこちらです!

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