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ブランニュー・トーキョー

新しい物事が大好物。興味を惹かれた新しいモノやサービスについて、使用前の妄想と使用後の感想を書くのがメイン。今ぞっこんなのはApple Watch Series2。それと、東京生活日記。

スマートウォッチのブレイクスルーの鍵は「認証」にあり

Apple Watch Series2 新しい物事

Apple Watch 開箱實用照

筆者はこれまでいくつかのスマートウォッチを使ってきているが、既に生活になくてはならない存在になっている。筆者にとって、スマートウォッチの重要度は機種を変えるごとに高まっている。

ところが、こんな報道が出されてしまった。

www.itmedia.co.jp

2016年7~9月と2016年10月以降とではApple Watch Series2の登場という大きな、ものすごく大きなエポックメイキングな変化があったにもかかわらず、上記の記事では2016年7~9月の状況だけで判断してしまっているため、まったくもって的外れな市場分析になってしまっている。更に、Apple Watch Series2による大きな変化は主に日本国内の出来事であるにかかわらず、米国のアナリストにコメントさせるという残念の上に残念を重ねる分析結果をそのまま報道してしまっている。大人の表現をさせてもらうと、この報道を垂れ流したマスコミに対して、「遺憾の意」を表明させて頂きたい。

 

筆者が使って便利だと感じているスマートウォッチの利点とは何か。それは、「本人認証」である。2016年10月にApple Watch Series2向けにもリリースされたSuicaに代表されるApple Payの店頭決済機能は、「今支払いを行おうとしているこの人は、財産権を持っている本人なんですよ」という証明行為に他ならない。このリリースが、ウェアラブルデバイスの使途に革命的な大きな進化をもたらしたのだ。

 

腕時計型デバイスがスマホやガラケーと言った従来のモバイル端末と決定的に違う点は下記の3つである。

  1. 常に人の肌に直接触れていること
  2. 常に外から見える位置にあること
  3. 物理的に人体に括り付けられており、他人には簡単に外せないこと

1.によって、手首の静脈の形などによる生体認証が現在の技術で可能である*1

2.によって、即時に*2認証機器に触れ合わせたり情報を確認したりできる。

3.によって、スリなどの物理的な窃盗行為のリスクをほぼゼロにできるとともに、本人の不注意により手を滑らせて落としてしまうリスクもほぼゼロにすることができる。

スマホよりどう見てもセキュリティ面において優れているではないか。

 

「認証」と言うと分かりにくいが、言い換えれば「本人証明」だ。スマートウォッチは、コンピュータシステムに対して、身に着けている人が本人であることを証明する機器として現状最も優れたデバイスである。

もっと分かりやすく言おう。スマートウォッチによって、財布やカードに類するものは全て無くしてしまえると断言できる。

現金や金券類に代表される、財産権の証明。

社員証や免許証に代表される、地位や資格の証明。

クレジットカード、キャッシュカード、お店の会員証、ポイントカード、保険証、家の鍵、印鑑、、全て、本人であることの証明のためにこれまで我々はポケットやポーチを占拠され、レジや受付でたくさんのカードの中から該当のカードを探し出すことを強制されてきたのである。

それらを全て腕時計にぶっこんで、手首をかざして「ピッ」で認証にかかる手間を終わらせる。

物凄い進歩だ。

 

え?

財布から何か出す手間なんてたかが数秒位だから大して便利にならない?

バカモン!!!(波平調)

そうやってみんながちょっとずつ不便な事をなあなあで受け入れてしまうから日本の生産性はいつまでたっても上がらんのだ!!

ETCが良い例だ。一台一台の自動車の料金所支払いにかかる短縮時間はものの平均十数秒程度だけれど、そのせいで物凄い渋滞が起きてたではないか。そんな料金所渋滞がETCで殆ど解消された事は、まだ覚えている方も多いだろう。

今、スーパーマーケットやコンビニのレジでも同じことが起こっているのだ。

「ピッ」の一瞬で済むことなのに、一々硬貨を選び出すのに時間を掛けたりお釣りの千円札の数を何回も確認することで時間をかけて、大行列が発生して店員も足りなくなるし顧客満足度もがた落ちで、誰もいい思いをしていない。

みんなが少しずつの幸せを享受すれば、全体では莫大な幸せが生まれるのだ。

 

それともう一つ。

認証のためのデバイスを常に身に着けるという変化が起こると、その先に、今は想像もできないような変化が起こる。必ず起こる。断言していい。

その証拠に、一つ筆者が思いついたネタがある。

コールセンターに電話すると、保留の待ち時間でかなり待たされた上に「住所氏名生年月日を覚えてる人はみんな本人」みたいなザル認証のための対話に時間を取られて顧客もイライラするし、オペレータの時間も余計に使ってしまっている。

そこで、スマートウォッチを装着して連携されたスマホから電話すれば本人確認OK的な仕組みがあれば、ああいう「××様御本人ですかぁ?」みたいなアホなやり取りは根絶できる。そしたらコールセンターの保留の待ち時間自体かなり減らせるはずだ*3

 

おわりに

そういうわけで、みんなApple Watch Series2買ってね!

*1:Apple Watch Series2は生体認証ではないが、装着して最初に機能を使う時までにパスコードを入力してロックを外すことによって認証を行う。

*2:このブログのメイン読者層の言葉で言うと、「一瞬で」。十代の若者語で言うと、「秒で」。

*3:現実にはオペレーターの数が減るだけかもしれないが、それでも一旦オペレーターに繋がれば無駄な会話をしなくて済むだけでも大きいメリットだ。

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