オスプレイ事故 名護市長 辺野古移設計画の中止要請

オスプレイ事故 名護市長 辺野古移設計画の中止要請
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沖縄県名護市の浅瀬にアメリカ軍の輸送機オスプレイが不時着して大破した事故を受けて、名護市の稲嶺市長は若宮防衛副大臣と会談し、オスプレイが配備されているアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設計画を中止するよう求めました。
今月13日、アメリカ軍普天間基地に所属するオスプレイ1機が名護市の浅瀬に不時着して大破し、現場では16日もアメリカ軍が機体の破片を回収する作業を行っています。

事故を受けて16日午前、名護市の稲嶺市長は沖縄を訪れている若宮防衛副大臣と会談しました。稲嶺市長は抗議文書を手渡し、沖縄へのオスプレイの配備を直ちに撤回することや、オスプレイが配備されている普天間基地の名護市辺野古への移設計画を中止することなどを求めました。

また、政府が今回の事故を「不時着水」と表現していることについて、「あれだけ機体がバラバラになっているのになぜ『不時着水』なのか」と述べ、『墜落』ではないのかとただしました。
これに対し若宮副大臣は、「『墜落』は一般的には操作不能な状態で落下することを指す。今回はトラブルが発生した中で、最小限の被害に食い止めようという努力がなされたと思う」と答えました。
また稲嶺市長は、事故現場の近くの住民から、現場海域の立ち入り制限の解除や事故について住民にも説明するよう要望が出ていることを説明し、「基地を提供した当事者としてもっと強くアメリカ軍に訴えるべきだ」と述べました。