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容疑者はアフガン難民…ドイツを揺さぶる女子医大生殺人事件
「高貴な」難民政策が招いた悲劇

ドイツ国民に二重のショック

南ドイツのフライブルクで、10月15日、医学生の大パーティー“Big Medi Night”が開かれた。19歳のマリアは医学部の一年生。パーティーは盛況で、マリアが自転車で家路についたとき、日付はすでに16日に変わっていた。

翌日の朝、ジョギングをしていた人が、川岸でマリアの遺体を見つけた。死因は溺死。死ぬ前に暴行されていた。なぜ溺死なのかはまだわからない。

それから6週間以上が経った12月2日、細かいパズルがつなぎ合わさったように、容疑者が捕まった。アフガニスタンからの難民フセイン・K、17歳(犯行時には16歳)。Kは難民の宿舎ではなく、ドイツ人の家に引き取られていた。

マリアとKが顔見知りだったという形跡はない。ただ、現場に残されていた髪の毛とDNAが一致しており、検察はKが犯人だと確信しているという。

Kは去年の11月、保護者なしでドイツに入った。その2ヵ月前、メルケル首相が、中東難民を無制限に受け入れると宣言していた。そのため11月は難民大移動のピークで、このひと月だけで30万人がドイツに入った。Kもそのうちの一人だったはずだ。

殺された医学生マリアは、難民援助のボランティアに積極的に携わっていた。まさか難民が犯人だなどと夢にも思わなかった遺族は、葬儀のとき、故人の意思を尊重し、香典がわりに難民への寄付を呼びかけたという。

 

ドイツ国民はこの話にショックを受けたが、さらに2週間経つと、もっとショックな事実が判明した。

実はKは2013年、すでにギリシャで難民登録をしていた。ところが、そこで女性を暴行し、崖から海に突き落とし、逮捕され、刑務所に入っていた。しかも、そのときも自分の年齢を17歳と称していたのだ。

そのKが、その後、どうやってドイツに来て、ドイツ人の家族に引き取られるという高待遇を得たのかは、わかっていない。

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第一テレビに非難が殺到した理由

連邦内務省の発表によると、ドイツに入ってくる難民のうち、少なくとも3分の1が未成年だという。ハンブルク市が2015年に保護した未成年の難民の数は、前年比で300%増(同市ホームページより)。それも最近は、保護者なしでEUに来る未成年が増えている。

その中に、犯罪者となるポテンシャルが非常に高い若者が多数混じっていることは周知の事実だが、未成年の難民を祖国に送り返すことは、人道上、いたって難しい。

アフリカや中東にいる人々から見れば、これはチャンスだ。親族のうちの誰か一人をEUに送り込めれば、EUに強力な足がかりができるが、その“誰か一人”を選ぶとき、留まれるチャンスの高い未成年に白羽の矢が立つ。

現行の法律では、EUに保護された未成年が難民資格を得れば、いずれ家族を呼び寄せる権利も発生する。あるいは、その子が稼げるようになれば、国にいる家族に送金もしてくれるだろう。

さて、冒頭のマリア暴行殺人事件は、しかし、予想とは違う発展をすることになる。Kの逮捕の翌日、国営放送である第一テレビが、この事件を一切報じなかったからだ。

去年の大晦日にケルンで起こった難民による大掛かりな婦女暴行事件のときも、当局は事件を公表せず、メディアも沈黙を決め込み、国民は数日間、蚊帳の外に置かれた。その記憶が、皆の頭の中にありありと蘇り、第一テレビに対する非難がソーシャルメディアで炎上した。

「なぜ報道しないのだ?」
「また難民をかばっているのか?」

国民は最近、難民についての報道の信憑性には、かなり懐疑的になっている。