赤ら顔は、原因や進行度によっては治療が必要な「疾患」です。たとえば、ニキビができたり、急激に日焼けをしたり、急に寒い場所から温かい場所に移動したときに赤くなる状態は、時間がたてば治まります。
しかし、ニキビが治っても赤みが引かない、日焼けだと思っていたら赤みがずっと消えない、冬でもないのに頬が赤い、などの状態は、毛細血管が異常に拡大していたり、炎症がいつまでも続いていたり、色素が皮膚の深い部分に沈着してしまっている可能性があるので、医療機関で治療すべき症状であることが多いのです。
また、中高年から発症しやすい「酒さ」や生まれつきのものが多い「血管腫」などは、生活習慣などを改善しても治りませんので、やはり医療機関での治療も検討した方がよいでしょう。医療機関による治療には、レーザー治療などがあります。詳しくは、赤ら顔の治し方・改善方法を参照してください。
その他に見られる赤ら顔の症状は、皮膚の表面(角質層)が薄くなって、真皮層という皮膚の下層部の毛細血管が透けて見えていたり、毛細血管の拡張が続くことで起こります。また、すぐに治りはするけれども少しの刺激でも赤くなってしまうという場合は、生活習慣に問題がある可能性が高いです。スキンケアや食生活、運動、睡眠などを見直すことで、赤みをなくしていくことが可能です。
では、「赤ら顔」の症状がある場合には、どのような化粧品を選べばいいのでしょうか?選び方のコツをご紹介します。
肌の赤みによい化粧品とは?
赤みとともに肌が熱をもっているようであれば、炎症が治まっていない証拠です。可能なら化粧を控え、炎症の抑制を助ける化粧品を使いましょう。皮膚の炎症を抑えるためには、「ビタミンC誘導体」が配合されている化粧水が効果的です。ビタミンC誘導体とは、抗酸化作用のあるビタミンCを肌に浸透させやすくした成分です。
パッケージなどに「リン酸パルミチン酸アスコルビル3Na(APPS、またはアプレシエ)」や、「リン酸アスコルビン酸Na(APS)」などと表記されているものが、ビタミンC誘導体にあたります。クリームなどにも配合されていますが、化粧水に配合されているもののほうが肌への吸収はよいとされています。
炎症が治まった肌には、ビタミンKが配合された化粧品をオススメします。ビタミンKは、血管を詰らせている“栓”をとりのぞき、血液の流れをスムーズにさせる役割があると言われています。血液がスムーズに流れれば血管が広がりにくくなりますので、赤ら顔の改善も期待できます。
化粧水やクリーム、美容液などさまざまな種類の化粧品に配合されているので、いくつか使ってみて、自分に合ったものを見つけましょう。
※その他、肌のヒリヒリをケアする保湿のコツは「顔の皮膚がヒリヒリ・ピリピリ痛い時の正しいケア方法」をご覧ください。
自分の肌にあった化粧品を選ぶことが重要
そして、最も大切なのは、「○○によい成分」と書かれていても、それを鵜呑みしないことです。その他の配合成分や肌質によっては合わない場合もあります。
自分の肌と“対話”して、自分に合った化粧品を選ぶようにしましょう。また、どんなによいと言われる成分でも、自分の肌に効果がなければ意味がありません。赤ら顔によい成分を参考にしながら、しっかりと効果を実感できるものを探すようにしましょう。
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