朝立ちとは
更新日:2016/12/09
勃起不全の原因・症状
朝立ちというと朝だけに起こるものと捉えられがちですが、実際は睡眠中に繰り返し勃起現象が起こっているのです。「夜間陰茎勃起現象(朝立ち)」のメカニズムとその役割について、ドクター監修の記事で解説します。
この記事の監修ドクター
朝立ちのメカニズムとは?
「朝立ち」とは、朝、睡眠から目覚めたときに勃起している現象のことで、正式には「夜間陰茎勃起現象」といいます。「いやらしい夢を見ると朝立ちする」と誤解している人もいるようですが、朝立ちは睡眠時のメカニズムによるものなので、性的な興奮や自意識とは関係なく起こります。
私たちは、睡眠中に「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」という2種類の眠りを一定のリズムで交互に繰り返しています。レム睡眠は、身体は休んでいるけれど脳は活発に動いている浅い眠り、ノンレム睡眠は、身体も脳も休んでいる深い眠りです。ペニスの勃起現象は、眠りの浅いレム睡眠時に特定の神経が刺激されることで起こるとされています。
レム睡眠は、一晩に約90分サイクルで4~5回くらい訪れるため、男性は朝だけに限らず、睡眠中に何度も勃起をしています。人は浅い眠りのレム睡眠時に目が覚めることが多いため、朝、目覚めるときに夜間陰茎勃起現象が維持されていると、朝立ちになるというわけです。
朝立ちは何のためにある?
睡眠中の勃起現象は、一度の睡眠で断続的に4~8回程度起き、全睡眠時間の20~40%にも及ぶと言われています。では、一体何のために眠っている間にこれほどの勃起現象が起こるのでしょうか?
長年の研究過程では、「日中に受けたストレス解消のため」「膀胱がいっぱいになったサイン」「夜尿症(おねしょ)予防」など、さまざまな仮説が立てられてきました。その結果、現在もっとも有力とされているのは、「勃起力のメンテナンス」という説です。
勃起しない状態が長期間続くと、勃起に必要な筋肉が萎縮して柔軟性を失ってしまいます。また、血流も悪くなるので、細胞組織も酸素不足により老化してしまいます。そのため、夜間陰茎勃起現象で定期的に勃起をすることで、酸素が豊富な動脈血を海綿体に大量に送り込み、ペニスの筋肉や血管の健康を維持しているのではないかと考えられています。
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