痛風を予防するためには

更新日:2016/12/09

痛風の治療方法

「痛風」を予防するためには、食生活の改善が欠かせませんが、それ以外にも生活習慣で気をつけたいことがあります。そこで今回は、痛風を予防するための生活習慣を幾つかご紹介していきます。

適度な運動

食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足などによる「肥満」は、尿酸値の上昇の大きな要因の1です。肥満とは、単に見た目が太っているということではなく、脂肪が一定以上に多くなった状態のこと。

体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))で計算するBMI数値が25以上になる人が、肥満に当てはまります。BMI数値は、18.5以上〜25未満が標準、特に病気にかかりにくいとされているのは22です。痛風を予防するためには、運動をする習慣を身につけて、肥満を解消しましょう。

ただし、高尿酸血症の人が、激しい運動をすると、尿酸値が急激に上昇して、痛風発作を起こすことがあります。運動をするなら、ウォーキングやサイクリング、水泳、水中ウォーキングなどのような有酸素運動にしましょう。

運動は毎日行うのが理想ですが、難しいようなら、まずは1日15分程度の運動を週に3回以上することから始めてみましょう。

こまめな水分補給を

運動をしてのどが乾いたら、我慢せずに、水分補給をすることが大切です。汗をかくと、血液中の水分も減るので、尿酸値が高くなるからです。こまめに水分補給をすれば、尿酸が尿に溶けやすくなり、尿酸の排泄量が増えて、尿酸値を下げることができます。

ただし、水分補給が痛風予防につながるといっても、ジュースやアルコール飲料のがぶ飲みは、かえって尿酸値を上昇させるので逆効果です。水やお茶などのように、糖分を含まず、カロリーゼロの飲み物を飲むようにしましょう。

ストレスをためこまない

痛風は、30〜50代の男性に多い病気ですが、中でも痛風になりやすいのは、野心家で競争心が強い、責任感が強い、自己主張が強い、機敏でせっかち、イライラしやすい、真面目で几帳面などのストレスを感じやすい性格の人だといわれています。

性格を変えるのは、簡単なことでありませんが、思い当たる点がある人は、楽天的に考えるようにしたり、自分なりのストレス発散方法やリラックス方法を身につけたりするなど、ストレスをためこまないように心がけましょう。

ただし、お酒を飲んだり、やけ食いしたりすることで、ストレスを発散するのは逆効果です。体に負担をかけない方法を見つけてください。

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