痛風によい食事
更新日:2016/12/09
痛風の治療方法
痛風は、尿酸値が高くなることで起こる病気ですが、尿酸値の上昇には、食生活が大きく影響しています。そこで今回は、尿酸値を下げるために食生活で気をつけたいポイントを具体的にご紹介していきます。
この記事の監修ドクター
痛風に良い食事の基本は?
痛風に良い食事というと、「プリン体」のことを真っ先に思い浮かべる人も多いかもしれませんが、それ以上に気をつけなくてはならないのが「肥満」です。自分の身長に合った標準体重は、「身長(m)×身長(m)×22」で計算できます。腹八分目を心がけて、標準体重に近づけるようにしましょう。
ただし極端なダイエットは、反動でリバウンドを招いたり、栄養バランスが偏ったりする原因になります。ダイエットをするときは、体に負担をかけないように、バランスの良い食生活を心がけ、1ヶ月に1〜2kgを目標に、ゆっくり減量していきましょう。
また、朝食を食べない、早食い、ドカ食い、ながら食い、夜遅くの夜食などは、太る原因になりやすい食べ方です。1日3食の食事を規則正しく食べることも大切です。
控えめにするもの
プリン体を多く含む食品…レバーや魚卵、干物、かつお、いわし、エビなどにはプリン体が多く含まれているので、続けて大量に食べないようにしましょう。
またプリン体は、茹でたり煮たりすると、水に溶け出しやすい性質があります。肉類や魚介類を多く使う鍋物やすき焼きの煮汁には、プリン体が凝縮しているので、煮汁をご飯にかけて食べたりしないようにしましょう。お鍋の最後の雑炊やおじやも要注意です。
アルコール…痛風発作は、お酒を飲み過ぎた翌日に起こりやすい傾向があります。これはアルコールに、尿酸の産生を増加させ、尿酸の排泄を低下させる働きがあるからです。
プリン体が多いビールはもちろん、そのほかのお酒も、飲み過ぎないようにしましょう。また週に1〜2日は、お酒を飲まない「休肝日」をもうけることも大切です。
積極的にとるもの
水分…水分摂取量が多いと、尿の量が増え、尿酸がたくさん排泄されます。痛風の人は、1日2リットル以上の水分をとるようにしましょう。
ただし、ジュースやアルコールは、尿酸値を上昇させる原因になります。水やお茶など、糖分を含まないで、カロリーゼロのもので水分補給をすることが大切です。また、一度に大量に飲むのではなく、こまめな水分補給を心がけます。
尿をアルカリ化する食品…尿酸は、アルカリ性の液体に溶けやすい性質があります。尿をアルカリ性にする働きがある海藻、野菜、きのこ、芋、大豆や大豆製品などを積極的にとるようにしましょう。
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