痛風は病院で治療できる
更新日:2016/12/09
痛風の治療方法
痛風には、似たような症状の病気がいくつかあるので、病院では治療を行う前に、痛風かどうかの診断を行います。そこで今回は、痛風かどうかを判定するために使われる診断基準をご紹介していきます。また、痛風と間違われやすい病気についても記載します。
この記事の監修ドクター
痛風の診断基準
痛風発作は、突然、足の親指などの関節に激痛が走り、患部が炎症を起こして腫れ上がるというものですが、似たような症状の病気が、ほかにもいくつかあります。このため病院では、治療を行う前に、痛風かどうかを正しく診断する必要があります。そこで一般的には、次のような診断基準を用いて、痛風かどうかの判定を行います。
1. 痛風発作の症状が出てから24時間以内にピークに達している
2. 過去に2回以上、痛風発作を起こしている
3. 1ヶ所の関節に発作の症状が現れる
4. 関節が赤く腫れている
5. 足の親指のつけ根の関節に、痛み、腫れがある
6. 片側の足の親指のつけ根の関節に発作があらわれる
7. 片側の足首の関節に発作が起こる
8. 痛風結節と疑われるコブがある
9. 尿酸値が高い
10. レントゲン検査をすると、関節が非対称的に腫れている
11. 発作が完全におさまる
これらの11項目のうち、6項目以上当てはまるものがあれば、痛風と診断されます。
痛風の治療とは?
痛風と診断されたら、まずは痛風発作の痛みを抑えるための薬物療法を行います。そして、発作の痛みが完全におさまったら、尿酸値を下げるための薬物療法と食事療法を行います。
痛風と間違えやすい病気とは?
痛風と間違えやすい病気に、どんなものがあるのかを見ていきましょう。
偽痛風…関節部分に、カルシウムの結晶がたまることで、激しい痛みと腫れをともなう関節炎が起こる病気です。症状は痛風にとても似ていますが、痛風は男性に多いのに対して、偽痛風は男女ともに起こるという違いがあります。
関節リウマチ…たくさんの関節が腫れて痛み、しだいに関節が変形したり、破壊されたりする病気です。痛風と違って、関節リウマチの痛みは、じわじわ進行して慢性化します。また、女性に多いというのも特徴的です。
変形関節症…加齢や激しい運動などで、ひざなどの関節の軟骨がすり減り、骨と骨が接触して痛む病気です。歩いているときは痛みますが、痛風と違って、横になって安静にしていれば痛みがおさまります。
外反母趾…足の親指の根元の関節が曲がり、外側に飛び出した状態になることです。関節の変形だけなら、それほど強く痛みませんが、炎症を起こすと、赤く腫れて激しく痛むので、痛風と間違えることがあります。つま先の細い靴を履いて、長時間立ち仕事をしている女性によくみられます。
この病気・症状の初診に向いている科 内科
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