日常生活に芸術を。
これが僕(サンドアート北海道)の理念である。
実はこれまで理念というものを考えたことがなかった。
「自分が楽しいから、好きだからサンドアートをやっている」という気持ちだけで十分だと考えていたからだ。
しかし、これでも一応「サンドアート北海道」という会社の代表でもあるので、今後の進むべき道筋の見通しをしっかりと造っておくために、サンドアート北海道の理念を考えていた。
ではなぜ僕は理念を考えるようになったというと、「自分が好きだから、楽しいから」だけでは、どうしても自分のなかの軸(気持ち・感情・思考)がブレてしまうことがあり、悩むことがあるからだ。
芸術は自己表現ではなく、世界表現
芸術は自己表現ではなく、じつは世界表現なのです。
「フラットウォーター」や「ウォーターフォール」の代表作を持つ日本画家の千住博さんが、WEBメディア「GQ」のインタビューでこう答えていたのをご紹介。
「芸術は自己表現だと言われてきました。しかし、じつは世界表現なのです。表現に客観性を持たせなくてはいけない。自分たちが生きている時代、環境、問題意識、そういうものをとらえて表現しないと。すべての人間を代表して共通のメッセージを発するのが自分の仕事なのだと、ニューヨークで絵を描いているうちに、自分の使命感が見えてきました」
芸術は自己表現ではない、世界表現だ──千住博さんが過ごしたNYでの時間 ( page 2 ) | GQ JAPAN
僕も芸術は自己表現のために行うものだと感じていた。
だから2015年(去年)は一切サンドアート事業を行わず、仕事が終わるとただひたすら自宅に引きこもり、砂で絵を描いたりパフォーマンスを制作していた。
しかし自分のなかで物足りなさを感じていたとき、この記事と出会い、読んだことにより考え方ががらりと変わった。
誰かに自分の描いた作品をみてほしい。聴いてほしい。
自分の生き様を表現することは、アーティストであれば誰もが外に向かって表現をしたいわけだし、僕もそれは同じだ。
僕は自分の描きたいものだけを描く時間を、1年間続けていた。
だけど、それだけではどうしても胸のなかに空いた言葉にできない空間を埋めることができないでいた。
ただある日、僕のサンドアートが好きだと言ってくれた方からお仕事のご依頼があり、それを引き受けた。
初めてのことなので、値段なんてあってないようなものだった。
しかしその方から「とても助かったよ。プロポーズも上手くいったよ!」との報告を受けたとき、僕は誰かの役に立つことで初めてアートの楽しさ、偉大さ、そして他人に与える影響をこの肌で感じることができたのだ。
日常生活に芸術を
恋愛、社会情勢、若者の貧困、生きていればさまざまな出来事に触れることがある。
そのなかで僕は比較的恋愛をテーマにした作品ばかりを制作してきた。
ただ2017年からは違った方向のテーマも扱い、模索し、作品を制作していくと決めた。
人間としてもっといろんなメッセージを発信していきたい。
誰かにサンドアートを通じて大切なことを伝えたい。
浮世絵が人々の日常をテーマにしていたように、日常の生活のなかに芸術を取り入れる楽しさ、素晴らしさを発信していきたい。
ステージに立つこと。
サンドアートの動画を制作すること。
僕はアート(芸術)を提供することでお金を得ているが、そのすべてが自分の理念でもある「日常生活に芸術を」に通じるものであればいいと考えている。
芸術はコミュニケーションとも繋がっている。
伝えたいという、創作側の気持ち。
それを受け取る側の気持ち。
また国籍や肌の色、言語が違えど素晴らしいものは素晴らしい。
国境をまたいでコミュニケーションができるのも、アートの楽しさでもある。
幸い、2016年の1月から本格的なサンドアート活動をはじめてからというもの、今日までたくさんの方、またはクライアント様からお仕事をいただき師走を迎えている。
今年最後のステージは4日後に迫る福岡博多でのステージ。
初の北海道外でのステージなので、いろんな意味で良い経験ができると思う。
サンドアートを通じて、人と人が繋がり、人とアートが繋がり、人と地域が繋がる新しいコミュニケーションができればいいなと願っている。
◎12月最後のお仕事は福岡県福岡市!
2017年、北海道以外でも公演を承ります。
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