「4月から保育園に子どもを預けることができたら職場に復帰するけど、時短勤務って利用できるのかな。勤務時間はどうやって決めたらいいんだろう…」
もうすでに時短勤務で働いている方も、これから取得を考えている方も、時短の勤務時間をどうやって考えましたか?
仕事を優先している方も、子どもとの時間を優先している方もいらっしゃるでしょう。私なりに勤務時間を決めるときのポイントをまとめたのでご覧ください。
時短の勤務時間の決め方
それぞれにかかる時間を調べる
時短の勤務時間を決めるのに必要な情報をまずは整理します。そのために次の事を確認しましょう。
- フルタイム勤務時間
- 通勤時間
- 最大の保育時間
- 送迎時間
保育園によって延長保育(追加で保育料を支払う必要があるが、子どもを預けられる時間)があれば、利用するかどうかは別にして、最大で利用できる時間を書き出します。 準備ができたら、可視化していきます。
勤務と保育の最大時間を書く
横軸に時間帯の目盛りを書いた紙にマーカーでラインを引くと、パッと見て分かりやすくなります。
フルタイムで働いた場合の勤務時間と、保育園に預けられる最大の時間に線を引いていきます。
写真の例だと勤務時間は9:30〜18:30ですが、30分前には職場に到着して準備をしたいので、出社したい9:00から線を引いています。 こうして見るとフルタイムで働いた場合、朝は比較的余裕がありますが、夜は延長保育を利用しないとお迎えには間に合わないことがわかります。
フルタイムで働いても問題なく保育園の送迎時間内で働ける方もいるかもしれませんが、このまま最後までお付き合いください。
仕事優先のスケジュール
では、保育園に預けられる時間をもとに、最大限仕事ができる時間を確認していきます。
保育園の利用時間に青いマーカーで線を引きました。
その上段に通勤にかかる時間を斜線の丸で囲みます。保育時間から通勤時間を引いたグレーでマーカーした部分の9:00〜18:00が職場にいる時間になります。
保育園から家までの送迎時間を丸で囲ってみると、帰宅は19:00になることがわかります。 まっすぐに帰宅して19:00で、ここから子どもを寝かせるまでにどれだけ時間が残っているでしょう。このスケジュールでやっていけそうですか?
子どもとの時間を優先したスケジュール
では、次に子どもとの時間を優先して考えていきましょう。
最初に子どもを就寝させたい時間を決めて、寝るまでにどんなスケジュールになるのか書き出しましょう。
20:30までに寝かしつけたいので、就寝までに子どもとやらなければならないことを書いていきます。食事、お風呂、遊ぶ時間も少し欲しいな。
そして、ペンの色を変えて自分がやらなければいけないことを書きます。ここでは、帰り道に買い物をして夕飯の準備をする時間を書き込みました。
送迎時間を丸で囲んだら、保育時間の線を引きます。子どもとの時間をしっかり取ろうと思うと、17:30にはお迎えに行くスケジュールが見えてきます。
先ほどと同じように、斜線の丸で囲った通勤にかかる時間を引いた、グレーでマーカーした部分の9:00〜17:00が職場にいることができる時間になります。
毎日買い物する事はないのですが、この30分の余裕があるのと無いのとでは、だいぶ違います。予定通り仕事が終わらない事もあれば、保育園で先生から話があったら、帰りに子どもを病院に連れて行く事だってあります。いつも駆け足でなくても良いように、少し余裕を持たせてあると安心です。
話は変わりますが、このグレーのマーカーすごく使いやすくて気に入っています。マイルドライナーの商品名そのまま、マイルドな色合いがすっと馴染むので、目がチカチカしません。
お気に入りは、マイルドグレーとマイルドダークブルーの2本。手帳や仕事で書類をチェックするのに重宝しています。
それぞれの時間を比べてみる
線を引いた勤務時間と保育時間、そして子どもと過ごせる時間がそれぞれ何時間あるのか表に書き出してみます。
フルタイムで8時間働こうと思うと、子どもが保育園で過ごす時間は12時間にもなります。自分が仕事をするより長時間子どもは保育園で過ごすことになるのは分かりますが、1日のうちの半分も保育園で過ごすことになるのは…
仕事優先で時短勤務をすれば30分短縮するだけでいいので、精一杯仕事に励むことができるでしょう。しかし、帰宅後してからやらなければならないことをしていくと、子どもの就寝時間が遅くなることは明らかです。先にお迎えを誰かに頼めると少し余裕ができますね。
子どもとの時間を優先した場合はどうなりましたか?これでも、なるべく仕事ができるような形でスケジュールを組んでいます。あと1時間早く迎えにいくことができれば、公園でひと遊びする時間も作ることができますね。
小学校入学後にはどうなるの?
時短勤務を利用できる期間は様々だと思いますが、一度決めたらずっと同じ時間で働き続けなければいけませんか?そんなことありませんよね。
実際に私も子どもが乳児の頃は16時にお迎えに行っていましたが、二人目の子どもが年少クラスになる頃には勤務時間を少し長くするように、変更してきました。
子どもが二人とも小学生になって生活にも慣れてきたたので、今後タイミングを見て勤務時間をもう少し長く変更する予定です。
入学後の大きな変化は、朝の送迎がなくなることです。朝子どもを見送ったあとに家事をしたり、早めに出社して仕事を進めたり、自分で使える時間が増えていきます。
夕方は低学年のうちはお迎えが必要かもしれませんが、それも段々変わってきます。
最初から最大限の時間働いて、仕事に精を出すのもいいでしょうし、子どもの成長とともに勤務時間を増やしていくやり方もあります。
最後に
どんな暮らしをしたいのか想像できましたか?
時短勤務の勤務時間が決まっている会社もありますが、今何を優先して大切にしていきたいかを前提に、自分のやりたい働き方をまず考えてみてはどうでしょうか。
自分の考える勤務時間と、会社の制度にあまりにも違いがあるのなら、交渉して制度を変えていくこともできるかもしれません。
仕事も続けたいけど、今しかない子どもとの時間も大切にしていきたい。なるべく早く仕事のペースを産休前の状態に戻したい。人それぞれ違った考え方があると思います。自分のライフプランを作る際の参考になったら幸いです。
お知らせ
写真で紹介した時短勤務を考えるときに使うシートを公開しています。
時短スケジュールシート公開:Dropbox - 時短・勤務時間.pdf
リンクの先はDropboxで、自作したシートのプレビューページが開きます。アカウントがなくてもPDFで作ったシートを見たり、ダウンロードすることができるので、もし使えそうならお試しください。
改善点や使ってみた感想などを一言いただけると、とっても嬉しいです。