モバイルプリンスのファーウェイ王国ファンミーティング・大阪会場をレポート! |
華為技術日本(以下、ファーウェイ・ジャパン)が11月18日~12月16日までの約1ヶ月間に渡り、全国4都市の会場で開催しているブロガーなど向けイベント「モバイルプリンスのファーウェイ王国ファンミーティング」。
今回のイベントのメインテーマは、ライカ(Leica)のダブルカメラを搭載したスマートフォン(スマホ)として話題のHuawei Technologies(以下、ファーウェイ)製のハイエンドスマホ「HUAWEI P9、そして同社初の2in1タイプのWindows 10タブレットPCで薄型軽量をうたう「HUAWEI MateBook」の魅力を発信すること。
この3会場目となる大阪でのイベントが2016年12月9日(金)に大阪・梅田で行われました。大阪でもファーウェイ・ジャパンの岩崎基弥氏による製品紹介や各参加者に個別に用意されたP9およびMateBookを用いてのタッチ&トライ、また沖縄を中心にライター・講師・ラジオパーソナリティーなど幅広く活動中のモバイルプリンスこと島袋コウ氏およびAndroid総合情報サイト「GAPSIS(ガプシス)」編集長の長田卓也氏によるトークセッションが行われました。
先日東京会場でのイベントの様子は紹介していますが、この記事では筆者が参加した大阪会場のイベント内容を東京会場のレポートではお伝えしなかった部分まで伝えたいと思います。
はじめは岩崎氏によるファーウェイの概要紹介から。2015年のスマホ出荷台数はSamsung Electronics、Appleに続く第3位に位置するファーウェイ。出荷台数は1億800台とされており、第3者機関による価値のあるブランドランキングでもそれぞれ大きく順位を上げています。
現在はプレミアムスマホ製品へと注力しており、Mateシリーズ、Pシリーズ、Novaシリーズ、G&Yシリーズ、またHonorブランドと幅広く商品を展開。例えば、Mateシリーズは主にビジネス向け、Novaシリーズは女性向け、Honorシリーズはオンライン販売向けのサブブランドとなっており、G&Yシリーズはその下のローからミドルレンジの製品となっています。
国内コンシューマー市場向けにはもともとデータ通信カードやモバイルWi-Fiルーターといった製品を主力としていましたが、最近ではSIMフリースマホ市場でも存在感を発揮。資料の中で紹介されていたファーウェイ・ジャパンのコンシューマ事業、2016年上半期実績においても棒グラフの伸び方がその状況を示していました。
中でも2016年のSIMフリースマホ製品別販売数では今夏に発売した「HUAWEI P9 lite」が2016年7月~10月まで4ヶ月連続で1位を獲得しているとのこと。
続いては“ライカスマホ”として話題のダブル(デュアル)レンズカメラ搭載スマホのP9について。
最大の魅力となるポイントはやはりメインカメラで、スマホとして世界初のライカの品質基準を満たすダブルカメラを搭載。岩崎氏によれば「単純にレンズが2枚乗っているのではなく、イメージセンサー(撮像素子)も各レンズごとに搭載し、それぞれのレンズで違う情報を記録する“ダブルカメラ(カメラが2つ搭載されている)”仕様である」とのこと。
実際に片方のレンズではRGBセンサーで色彩情報を記録。もう一方はモノクロセンサーで輪郭などディテール情報を記録。それぞれの情報を合成して1枚の写真に仕上げる仕組みとなっています。
なお、ライカモノクロモードと呼ばれるモノクロ撮影モードも搭載するP9ですが、このモノクロ撮影時にもモノクロセンサーだけでなく、RGBセンサーも使用して2つのカメラで撮影しているとのこと。
カラーで撮影した情報にモノクロフィルターをかけるという単純な処理ではないことから、モノクロ写真でも一般的なスマホとは一味違う仕上がりが再現できているそうです。
一方で2つのカメラを使って撮影と考えると複雑そうなイメージを抱くのが撮影後の処理。しかしここについてもシャッターを押した後の処理は長くて1秒と短時間に。使用にストレスを感じないつくりへのこだわりが感じられました。
被写体へのフォーカスはレーザーフォーカス、Depth(深度)フォーカス、コントラストフォーカスの3技術を組み合わせたハイブリッド設計に。フォーカスの速さについては、先に紹介している阪急ビッグマン前で開催されたタッチ&トライ会場でも強くアピールされており、1.2秒以下でのフォーカスを実現。また複数のフォーカスを組み合わせることで撮影環境を選ばない点も大きな魅力です。
このデュアルレンズカメラだからこそ楽しめる機能のひとつが「ワイドアパーチャ撮影」。デジタル絞りにより、擬似的に最大f/0.95の明るさを再現。背景をぼかしての写真撮影はもちろん、撮影後にフォーカスポイントを変更するといった使い方も可能です。
次に2in1 PCのMateBookについての紹介が行われました。スマホやタブレット、スマートウォッチと生活に溶け込む新たなガジェットが登場する中、PCの出荷台数は減少傾向に。
従来までのポータブルデバイスに共通するネガティブな特徴として「重い」「見た目が悪い」「連続での起動時間が短い」「故障が多い」といったことがあるとし、これらの解決する製品、すなわち今の時代への新提案としてファーウェイが開発したのが2in1 PCのMateBookとのこと。
12インチ(解像度も2160x1440)の高解像度ディスプレイを搭載しつつ、わずか10mmの狭額縁デザインと7mmを切る薄型のボディー設計を実現。セットで使用するキーボードドッグを含めた軽量設計にもなっており、おしゃれなデザインと携帯性の高さを両立した製品になっています。
使用時間とパフォーマンスの両方に大きな影響を与える本体の熱持ちも熱伝導を考慮した8層構造とすることで、放熱性を確保。独自の省電力機能とあわせ、連続使用に耐えられる設計です。
一方で携帯性を考えた際に犠牲になりがちな使い勝手に関しても妥協はなし。キーボードドッグには大きなパームレスト、ガラス製のトラックパッドを配置。
またキーボードもキーピッチ(幅)とキーストローク(深さ)に余裕をもたせた設計。防滴設計にもなっており、水滴や多少の濡れなら気にせず使用可能です。
当日は参加者1人1人にタッチ&トライ用のMateBookが用意されており、実機で確認してみても、とくにキーピッチとキーストロークの自然さは印象強いポイントでした。
また専用アクセサリーとして、筆記具(デジタイザーペン)とプレゼン用機器(レーザーポインタ)の機能を有するMatePenも用意。筆圧感知は2048段階と細かく、なおかつ内蔵するMicroUSB端子を使えば簡単に充電が可能。1度のフル充電で最大100時間の連続使用が可能という点もうれしいところ。
パソコンのロック解除の手間をシンプルにしてくれる指紋センサーも右側面に搭載。従来のWindows PCでは、「1. 電源ボタンでスリープ解除」→「2. Ctrl+Alt+Delキーでパスワード入力画面を表示」→「3. パスワードを入力」という3ステップが端末のロック解除に必要でしたが、これをセンサーに指を当てるだけというワンステップに省略。
この点はモバイルプリンス氏、長田氏ともに「慣れるともう戻れないほどに便利」と絶賛していました。
そして最後はモバイルプリンス氏、長田氏によるトークセッションへ。セッションではP9とMateBook、それぞれの魅力を3つ挙げて紹介する内容でしたが、製品の機能以外でとくに印象的だったのが「きちんとした製品でありつつも安い」ということ。
モバイルプリンス氏がP9について「スマホ本体のほか、USBケーブル、ACアダプタ、変換コネクタ、ケースと必要なものプラスアルファがしっかりついている」と語れば、一方で長田氏はMateBookについて「デザインも含め、本来1.5~2倍程度の価格でもおかしくない質感である」という印象を受けたことを紹介。
P9付属のケースを例に挙げれば“付属品”という最低限の設計でなく、装着時に気泡柄が現れないようなドットパターンなど作り込みも見られました。
「安い代わりに同梱品は最低限」「安い代わりに質感もそれなり」といったことは決してなく、そこが最近のファーウェイの存在感にもつながっていると感じました。
今回のイベントは2時間という長さでしたが、P9とMateBookいずれも機能・魅力が非常に多く、内容もかなりカツカツ。ギリギリまで話したという印象。正直、会場の後ろに設置された展示品のチェックにまで時間がまわらない。それくらいに盛り上がりをみせていました。
そんな中でも、各テーブルごとにタッチ&トライ用の実機が用意されていたことで、メインテーマとなっていた2機種については、参加者各々が触り、確かめ、楽しんでいる雰囲気でした。
残りは12月16日(金)開催の福岡開催分。こちらは既に参加受付は終了となっているものの、あわせて開催される街頭タッチ&トライイベント「HUAWEI Touch and Try 2016」は12月16日(金)~12月18日(日)の西鉄天神駅分が無料で参加可能です。
街頭タッチ&トライイベントではP9やMateBookをしっかり触って試せるだけでなく、参加者にプレゼントなども用意。量販店頭とはまた違った雰囲気で説明を聞いたりすることもできるだけに、気になる人はぜひ足を運んでみるのがよいのではないか、と思います。
Huawei
2016-07-15
記事執筆:そうすけ
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