日本の有休消化率が3年ぶりに最下位になったことがエクスペディア・ジャパンの調査で分かりました。
毎年恒例の有給休暇の国際比較調査で、世界28カ国18歳以上の有職者男女計9424人を対象としたもので、日本人はわずか50%の消化率だったことが判明しました。ここ数年、有給休暇取得の義務化など法改正が後押しする形で少しずつ回復し、一時は60%台に乗せていましたが、今回韓国を3%下回りワースト1に返り咲いてしまいました。
調査結果では有給消化率が世界一低いにもかかわらず、なぜか「休みが不足している」と感じる人が約3割しかいないと言及。休みを取ることに「罪悪感がある」と考える割合が約6割もおり、職場の空気を読むことが重要視されていると推測されていました。
なお、自身の有休支給日数を知らない日本人も約半数にのぼったとも。これは2位の韓国を2倍以上引き離した結果で、有給について無頓着な職場環境を如実に表しているのかもしれません。ちなみに、休み不足と感じる人が最も多かったスペインでは、有給が30日付与されているのですが、有休消化率が100%でも現状の支給日数でも満足していないとのこと。
日本人は休暇中でも仕事のことが気になるようで、22%の人が休暇中でも仕事のメールを終日見てしまうと回答しています。休暇中の旅行も長期では取らず、短い休暇を複数回取る傾向が強く、休みが取りづらいからこそ3人に1人が一人旅を好むとしています。
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