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【プロ野球】

鈴木誠也、4400万円増の6000万円で更改

2016年12月15日 紙面から

年俸大幅アップに「最高でーす!!」と拳を突き上げ喜ぶ広島・鈴木誠也=マツダスタジアムで(吉澤敬太撮影)

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 チェック柄のスーツに赤いネクタイがよく映えた。広島の鈴木誠也外野手(22)が14日、広島市のマツダスタジアムで契約更改交渉に臨み、今季1600万円から275%アップとなる6000万円で一発サイン。会見場に笑みを浮かべて現れると、鈴木は無数のフラッシュを浴びた。「僕が思っている以上に評価していただきました」。予想を上回る大幅増に、自然と声も弾んだ。

 飛躍の1年だった。今季は129試合に出場し、打率3割3分5厘、29本塁打、95打点と打撃3部門でキャリアハイを記録した。交流戦で2試合連続サヨナラ本塁打を放った際に緒方監督から称賛された「神ってる」という言葉は、流行語大賞にも選ばれた。

 ただ、鈴木に満足感はない。「成績に関しては何とも思っていない。結果だけをみればいい数字だと思うけど僕自身、もっと上を目指している」。さらなる成長を期す来季。目標を問われると、常々口にする「打率10割」を掲げた。現実的には不可能な数字だが、完璧を求める男は本気で狙っている。会見では「200本、1000打点」と続けて周囲を驚かせたが、向上心こそが自らの原動力だという自負がある。

 全試合出場、トリプルスリー、打撃部門でのタイトル奪取…。無限の可能性を秘めた男には、今年の比ではないほど熱い視線が注がれている。

 「3、4年やって、代わりがいないと言われるくらいにならないと」

 真価が問われるプロ5年目。リーグ連覇、日本一へ、コイの「51」が進化した姿でチームを勝利に導いていく。 (井上慎也)

(金額は推定)

 

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