日ロ首脳会談 予定よりずれ込み夕方以降に

日ロ首脳会談 予定よりずれ込み夕方以降に
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安倍総理大臣とロシアのプーチン大統領との日ロ首脳会談は、プーチン大統領の山口県到着が遅れていることから、当初の予定よりずれ込み、15日夕方以降に始まる見通しです。安倍総理大臣は会談で、北方領土問題を含む平和条約交渉の前進につなげるため、北方四島での共同経済活動などをめぐり意見を交わすことにしていて、首脳レベルでの突っ込んだ議論が行われる見通しです。
安倍総理大臣は、ロシアのプーチン大統領との日ロ首脳会談に臨むため、政府専用機で山口宇部空港に到着したあと、午後1時前、会談が行われる山口県長門市の温泉旅館に入り、会談に向けた準備を進めているほか、会談に先立って、父親の安倍晋太郎元外務大臣の墓参りをしました。

一方、プーチン大統領は、当初の予定より遅れ、まもなく大統領特別機で山口宇部空港に到着するものと見られ、到着後、会談場所に向かうことにしています。

これに伴って、首脳会談は、当初の予定の午後4時からずれ込み、夕方以降に始まる見通しです。安倍総理大臣は、ことし5月、ロシア南部の保養地ソチでの首脳会談で、戦後70年余り進展が見られなかった北方領土問題を含む平和条約交渉を前進させるため、北方四島の将来を両国でどのように描いていくかを優先して議論する「新しい発想のアプローチ」を提案し、プーチン大統領もこれを受け入れました。

首脳会談では、この提案に沿って北方四島での共同経済活動や人の自由な往来などの実現に向けた議論が行われる見通しです。ただ、ロシア側が、ロシアの国内法に基づいて共同経済活動を行うよう求めているのに対し、日本側は、北方領土をめぐる日本の法的な立場が侵されかねないとして慎重な姿勢を示し、折り合いがついていません。

このため、安倍総理大臣は、具体的な成果につなげるため、少人数の会談に続いて通訳だけを同席させた2人だけの会談も行う構えで、首脳レベルでの突っ込んだ議論が行われる見通しです。