最近、土曜日の晩はたいてい浅草合羽橋近くにある実家に泊まっております。
すると、寒いせいか猫のミーさんが一晩中布団の中を出たり入ったり……。でも、日の出の直後は猫タワーに乗って日光浴、いちおう猫なりに健康には気を遣っているのでしょうかね(笑)。
うーん、いったい何を考えているのか、この表情からは読み取れません(汗)……。
で、午前中にゆっくりと身支度を整えて、午後からは恒例の日曜日のウォーキングに出かけます。この日は、ちょっと谷根千あたりで食べたいものがありますので、上野経由を通って上野桜木方面へ……。
さらに、『下町風俗資料館』の付設展示場の『旧吉田酒店』で台東区の季刊誌を貰ってから、三崎坂を千駄ヶ谷駅方面へと歩を進めます。
そして、『谷中霊園』の入口を少し越えた辺りに、本日のお目当ての『中華料理 珎々亭』というお店があります。以前に『半チャーハン+ラーメン』を食べましたが、どちらも美味しかった記憶が……。
住所は台東区谷中五丁目一番地一号。上野桜木からほんの少し歩きますと、道が大きく左にカーブしますが、その曲面あたりに位置します。
時間は午後二時近く、果たして開いているのでしょうか……恐るおそる近づいてみますと、営業中の表示がガラスケースの上に乗っておりますね(嬉)。『谷中ラーメン』や『北京ミソラーメン』『猫マンマ』という貼紙も気になるのですが……。
本日は、ガラス扉に貼ってある『バク丼』七百円というメニューを注文してみることにしましょう。この貼紙の存在、実はここ何年か前からずっと気になっていたんですよ(笑)!!!
さっそくお店に入り、開口一番『バク丼』を注文しました。店内には、テーブル席が四人がけで三卓、カウンター席は四席ほどあります。お客は僕ひとりでしたので、ゆっくりとテーブル席に腰かけて、テレビを観ながら出来上がりを待ちます。うーん、このお店に入るのは二回目なのですが、昔馴染みのお店のような錯覚を起こす、懐かしい空間ですね!!!
そして、五分とかからずに配膳された『バク丼』がコチラ!!! セットでスープと搾菜が付いてきます。
それでは、まずは『バク丼』から……おっ、お醤油ベースのタレの味付けで炒められた、ピリ辛な長葱と豚バラ肉がこんもりとご飯の上に盛られていますね。この絶妙な味付けが葱の香味と豚肉の旨味を最大限に引出していて、ご飯が一気に進みます。この大きな斜め切りの葱、ほどよい辛味とシャッキリ感が残されていて、葱好きにはたまらないひと皿ですね!!!
豚肉の脂身からは甘味も感じ、この脂と醤油ダレがご飯と組み合わされると、昔懐かしい焼き飯の味を思い出します。これは食べ出すともう止まらず、あっという間に完食してしまいました……。
ここで、やっとスープを啜り出しましたが、このスープは味が濃いめでコクがあり、他の店の味付けの薄いスープが物足りなくなる美味しさですよ!!!
そして〆の搾菜は、よく塩抜きが施されていて柔らかく、口の中がサッパリとしますね。
そういえば、この『バク丼』って名前、いったいどんな由来があるのでしょうか?
すっかり聞き忘れて、店をあとにしてしまいました(汗)!!!