生活習慣を見直す
私たち人間の身体には、昼間に活動して夜間に眠るという1日の生活リズムを刻む体内時計が備わっています。
体内時計は、朝に日光を浴びることでリセットされ、一定のリズムを刻み続けます。夜更かしや昼夜逆転など不規則な生活を送ると、体内時計が支障をきたし、自律神経を乱れさせる原因となります。そのため、朝に起きて夜にしっかり寝る規則正しい生活を送るよう気を付けましょう。
また、バランスのとれた食事をすることも大切です。自律神経が乱れていると、空腹を感じない場合が多くあります。しかし、1日3回決まった時間に食事をすることで、体内時計を整え、自律神経の乱れを改善することができます。まずは1口からでもいいので、1日3回決まった時間にバランスのとれた食事をするように意識してみてください。
リラックスする
自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」の2つの神経から成り立っています。交感神経は緊張時に、副交感神経はリラックス時に活発になります。普段から緊張状態にある方は、交感神経が優位になっていることが多くあります。リラックスして副交感神経を活発化させ、自律神経のバランスを整えてあげましょう。
交感神経と副交感神経について、詳しくは『謎多き存在、『自律神経』 その正体とは!?』をご参照ください。
好きな音楽を聴く
好きな音楽を聴くと、リラックスした時に発生する脳波「アルファ波」が増加し、副交感神経が活発化します。日頃から好きな音楽を聴くように習慣付けることをおすすめします。
ハーブティーを飲む
ハーブティーには、気持ちを落ち着かせる作用を持つ成分「ベンゼルアセテート」などが含まれているため、副交感神経を活発化させる働きがあります。ただし、妊婦の方やアレルギーをお持ちの方はハーブティーが合わない場合もありますので、飲む際に注意が必要です。
マッサージをしてもらう
マッサージで身体の筋肉をほぐしてもらうと、血行が改善することにより副交感神経が活発化し、リラックスすることができます。自分で行うのは少し難しいので、整体などにて行ってもらうと良いですよ。
有酸素運動をする
有酸素運動は、自律神経の乱れを改善させます。中でも、ヨガは自律神経のバランスを整えるのに最適と考えられており、医療現場でも取り入れられています。
ヨガは、呼吸を意識的に行いながら身体の緊張を解いていきます。深くゆっくりとした呼吸をすると、血管が開いて先端までの血行が改善され、身体がリラックス状態になります。そうすると、副交感神経が活性化するため、自律神経の乱れが改善できます。
ただし、プレッシャーを感じて無理に運動を行うことはよくありません。あまり無理はせず、自分の体調に合わせて行いましょう。時間に余裕がある時や気が向いた時に、ヨガやウォーキングなど、自分のペースで気軽にできるものから始めてみると良いですよ。
良質な睡眠を取る
良質な睡眠は、自律神経の乱れに効果的です。寝る前に副交感神経を優位にすると、良質な睡眠を取ることができます。寝る前には、先ほどご紹介したリラックス方法を試してみることをおすすめします。
また、38〜40度くらいのお風呂に入ることも有効です。お湯の浮力で筋肉や関節がほぐれますし、血行が良くなって代謝がアップしますので、高いリラックス効果を得ることができます。
しかし、1つ注意点があります。42度以上の熱いお風呂は避けるようにしましょう。交感神経が活発化するため、興奮状態になってしまいます。
自律神経の改善のコツは「無理をしないこと」
自律神経の乱れの改善方法をご紹介しました。いかがでしたでしょうか。
ご紹介した改善方法を試してみても良くならない場合は、医師など専門家に相談することをおすすめします。何度も繰り返しになりますが、自律神経の乱れを改善する際は、無理せず自分のペースで行ってくださいね。