小林舞子
2016年12月14日23時41分
20日に打ち上げ予定の固体燃料ロケット「イプシロン」2号機が14日、鹿児島県肝付町にある宇宙航空研究開発機構(JAXA)の内之浦宇宙空間観測所で公開された。全長26メートル、重さ95トンの機体には、地元の伝統行事、流鏑馬(やぶさめ)の弓矢もイメージした赤い二重の矢が描かれた。イプシロンの打ち上げは2013年9月以来約3年ぶり。地球周辺の放射線帯を観測する探査衛星「エルグ」を搭載する。
イプシロンはH2Aのような液体燃料ではなく、扱いやすく短時間で発射できる固体燃料を使う新型ロケット。全長はH2Aの半分ほど。コンピューターによる自動点検の導入などでコストを削減し、打ち上げ費用は50億円とH2Aの半分程度に抑えた。2号機は初号機より衛星搭載スペースを拡張。燃料も約1・5倍に増やし、打ち上げ能力を3割増しにした。開発費は3号機とあわせて60億円。(小林舞子)
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