米軍の垂直離着陸機オスプレイが沖縄に配備されて4年余り、機体が大破するほどの重大事故を初めて起こした。在日米軍施設が集中する地元からは非難の声が噴出し、基地負担軽減をアピールしてきた安倍政権は冷や水を浴びせられた。米軍は原因究明を約束したものの、全国に広がる日米のオスプレイ運用にも影を落としかねない状況だ。
事故から一夜明けた14日。沖縄県の安慶田(あげだ)光男副知事が、米軍キャンプ瑞慶覧(沖縄県北中城村など)を訪れ、事故への抗議文を読み上げた。
安慶田氏によると、その際、在沖米軍トップで第3海兵遠征軍司令官のニコルソン四軍調整官の表情はみるみる怒気に染まっていった。ニコルソン氏は「パイロットは住宅、住民に被害を与えなかった。感謝されるべきで表彰ものだ」と述べた。安慶田氏が「オスプレイも訓練もいらないから、どうぞ撤去してください」と伝えると、「政治問題化するのか」などと話し、テーブルをたたく場面もあったという。
会談後、安慶田氏は記者団に「…
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朝日新聞社会部