約6億円の金塊窃盗事件 警察の上着に似た服を押収
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福岡市博多区で、およそ6億円分の金塊が警察官を装った男たちに盗まれた事件で、その後の警察の捜査で、男たちが当時、着ていたと見られる警察官の上着に似た服が押収されていたことが捜査関係者への取材でわかりました。警察は周到な準備をしたうえで、犯行が行われたと見て捜査しています。
警察によりますと、ことし夏、福岡市博多区のJR博多駅前の路上などで、貴金属店に売却するために男性などが金塊を運んでいたところ、突然、警察官に似た服装をした複数の男たちが職務質問を装って、「警察だ」などと声をかけました。
男らは、金塊を入れたアタッシェケースを渡すよう指示し、男性たちが目を離した隙に車に持ち込んで、そのまま逃げたということです。
警察によりますと、アタッシェケースには重さ百数十キロ、金額にしておよそ6億円分の金塊が入っていて、男性などは「転売目的で購入したものだった」と説明しているということです。
警察は窃盗事件として捜査していますが、これまでに当時、男らが着ていたと見られる警察官の上着に似た服が関係先で見つかり、押収されたということです。
警察は金塊の売却に関する情報を基に、周到な準備をしたうえで犯行が行われたと見て捜査しています。
男らは、金塊を入れたアタッシェケースを渡すよう指示し、男性たちが目を離した隙に車に持ち込んで、そのまま逃げたということです。
警察によりますと、アタッシェケースには重さ百数十キロ、金額にしておよそ6億円分の金塊が入っていて、男性などは「転売目的で購入したものだった」と説明しているということです。
警察は窃盗事件として捜査していますが、これまでに当時、男らが着ていたと見られる警察官の上着に似た服が関係先で見つかり、押収されたということです。
警察は金塊の売却に関する情報を基に、周到な準備をしたうえで犯行が行われたと見て捜査しています。
背景に金の高値か
東京商品取引所によりますと、金の価格の指標となる金の先物価格は、比較的安全な資産として人気が高まったことなどから、15年前と比べると4倍近くになっています。
15年前の平成13年12月には1グラム1100円前後でしたが、10年前の平成18年12月には1グラム2400円前後まで上昇し、3年前の平成25年2月には過去最高値となる1グラム5081円まで上がりました。その後も取引価格は1グラム4000円以上で推移しています。
また、金をめぐっては密輸の摘発も急増し、財務省によりますと、ことし6月までの1年間に全国で摘発された金の密輸の件数は294件で、前の1年間の1.7倍に増え、過去最悪となっています。
海外から日本に持ち込む際には、税関で消費税を払う必要がありますが、密輸して国内で転売すれば、消費税分を不正に得ることができ、おととし4月の消費税率の引き上げ以降、密輸が急増しているということです。
警察は、高値が続く金を狙って今回の事件が計画されたと見て調べています。
15年前の平成13年12月には1グラム1100円前後でしたが、10年前の平成18年12月には1グラム2400円前後まで上昇し、3年前の平成25年2月には過去最高値となる1グラム5081円まで上がりました。その後も取引価格は1グラム4000円以上で推移しています。
また、金をめぐっては密輸の摘発も急増し、財務省によりますと、ことし6月までの1年間に全国で摘発された金の密輸の件数は294件で、前の1年間の1.7倍に増え、過去最悪となっています。
海外から日本に持ち込む際には、税関で消費税を払う必要がありますが、密輸して国内で転売すれば、消費税分を不正に得ることができ、おととし4月の消費税率の引き上げ以降、密輸が急増しているということです。
警察は、高値が続く金を狙って今回の事件が計画されたと見て調べています。
過去の多額強盗・窃盗事件
警察庁によりますと、平成に入ってからこれまでに被害額が5億円以上の強盗事件は7件、窃盗事件は85件起きているということです。
このうち、平成16年には東京・銀座の貴金属店でダイヤのネックレスなどおよそ35億円分の貴金属が奪われたほか、平成23年には東京・立川市で警備会社の営業所から現金およそ6億円が奪われた事件がありました。
多額の現金や貴金属が奪われたり盗まれたりした事件としては、このほか、平成16年に栃木県内の運輸会社で現金5億4000万円余りが奪われた事件、平成21年に三重県鈴鹿市で現金輸送車が襲われ現金2億1000万円が奪われた事件、平成20年に札幌市で現金輸送車から現金1億1500万円が盗まれた事件などが起きています。
このうち、平成16年には東京・銀座の貴金属店でダイヤのネックレスなどおよそ35億円分の貴金属が奪われたほか、平成23年には東京・立川市で警備会社の営業所から現金およそ6億円が奪われた事件がありました。
多額の現金や貴金属が奪われたり盗まれたりした事件としては、このほか、平成16年に栃木県内の運輸会社で現金5億4000万円余りが奪われた事件、平成21年に三重県鈴鹿市で現金輸送車が襲われ現金2億1000万円が奪われた事件、平成20年に札幌市で現金輸送車から現金1億1500万円が盗まれた事件などが起きています。