「朴槿恵の墓を掘ろう」「日本は敵性国家」－。韓国・朴槿恵（パク・クネ）大統領（６４）の弾劾訴追案可決で大統領選レースが本格化するなか、歯にきぬ着せぬ過激発言が人気の城南市長、李在明（イ・ジェミョン）氏（５１）の存在感が高まっている。昨年春時点では支持率わずか１％程度だった泡まつ候補が、朴氏の友人、崔順実（チェ・スンシル）被告（６０）の国政介入事件に対する言動などが評価されて現在では「ビッグ３」に定着。米次期大統領ドナルド・トランプ氏（７０）にも重なる“ポピュリズム（大衆迎合主義）”に、保守・リベラル双方から牽制（けんせい）する動きも出始めている。（外信部　時吉達也）

大統領弾劾は「『世界最高の国民』証明」

　「親日独裁腐敗勢力に対する全面的清算の始まりだ」

　朴氏の弾劾訴追案が可決された直後の９日午後４時過ぎ。李氏は交流サイト「フェイスブック」で弾劾をこう評価し、大規模集会に参加し朴氏退陣を求め続けた市民らを「世界最高の国民であることを自ら証明した」とたたえた。

■城南市■　韓国京畿道の都市。人口約９８万人。ソウル特別市の南方に隣接し、大規模な住宅地が多いベッドタウンとして知られる。

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