内閣不信任案 衆院本会議で否決

民進党、共産党、自由党、社民党の野党4党が提出した、安倍内閣に対する不信任決議案は、15日未明、衆議院本会議で採決が行われ、自民・公明両党や日本維新の会などの反対多数で否決されました。
民進党、共産党、自由党、社民党の野党4党は、カジノを含むIR・統合型リゾート施設の整備を推進する法案の成立を阻止しようと、安倍内閣に対する不信任決議案を衆議院に共同で提出しました。

不信任決議案は14日午後10時から開かれた衆議院本会議で審議され、民進党の枝野前幹事長は「安倍総理大臣は『何時間審議しても同じ』と、国会審議の意義を否定するかのごとき暴言を言い放った。このような暴言を到底、立法府として許すことはできず、安倍内閣は即刻退陣すべきだ」などと提案理由を説明しました。

このあと討論が行われ、自民党は「政治は結果責任であり、行動と結果で示してきたのが安倍内閣だ。決めるべきときに決めず、時間だけ稼ぐ、意味のない空疎なやり方に、多くの国民は飽き飽きしている」と述べました。

これに対し民進党は、「国民の暮らしがよくなる気配は全くない。政権維持や安倍総理大臣の自己満足を満たす案件が優先され、国民本位の政策が後回しになっているのは明らかだ」と述べました。

そして15日未明、採決が行われ、不信任決議案は自民・公明両党や日本維新の会などの反対多数で否決されました。

衆議院本会議ではこのあと、カジノを含むIR・統合型リゾート施設の整備を推進する法案の採決が行われることになっていて、自民党や日本維新の会などの賛成多数で成立する見通しです。