オスプレイが海上に不時着した夜、普天間飛行場では別のオスプレイに作業員が集まり緊迫した様子を見せた=沖縄県宜野湾市の嘉数高台で2016年12月14日午前1時ごろ、琉球新報提供
沖縄県名護市沿岸部に米軍垂直離着陸輸送機オスプレイが不時着した事故を受け、沖縄県の安慶田(あげだ)光男副知事は14日、在沖縄米軍トップのローレンス・ニコルソン沖縄地域調整官に直接抗議した。安慶田副知事によると、ニコルソン氏は「パイロットは住宅や住民に被害を与えなかった。感謝されるべきだ」などと述べ、抗議に不満を示したという。
安慶田副知事はニコルソン氏に、オスプレイの飛行中止と配備撤回を求める抗議文を手渡した。これに対し、ニコルソン氏は「政治問題にするのか」と言い、怒りが収まらない様子だったという。
面会後、安慶田副知事は記者団に「植民地意識が丸出しで、とんでもない感覚だ」と憤った。
ニコルソン氏はその後に記者会見し、記者団から県民への謝罪の意思を問われると、「謝罪する」と述べた。【佐藤敬一】